空自のF-15近代化はボーイング以外のメーカーに頼んだ方が良い

空自はF-15Jの約半分を今後も近代化して使う予定です。ですが、それならばボーイングに頼むのではなく、他のメーカーに頼むほうがいいのではないでしょうか。

F-15戦闘機 viper-zero/iStock(編集部)

米国企業はどこでも強欲資本主義の傾向がありますが、特にボーイングはひどい状態です。次世代の戦闘機は作れず、空中給油機や練習機、旅客機でもトラブル続出で、開発費は高騰しています。それはボーイングに熟練した設計者は技術者が殆どおらず、システム統合をする能力がオチているからです。

ボーイングにみる資本主義の詐欺化

ボーイングにみる資本主義の詐欺化
前にもご紹介したボーイングの病理をえぐる朝日新聞の連載記事です。 前回は4回目までご案内したので今回は残りの回の紹介です。 ボーイングの強欲主義は米資本主義の典型例 第5回 救済した相手は「オオカミ」だった ボーイング襲った「文化大革命」 …

であれば、F-15の近代化は別な企業に頼むべきではないでしょうか。例えばBAEシステムズ、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、レオナルド、シンガポール・生ティック、IAI、エルビットなどが挙げられるでしょう。

その戦闘機の製造メーカー以外のサードパーティが近代化を担当する例は多々あります。特に有名なのがイスラエル企業です。特にイスラエルはF-15の運用実績が長いのでよろしいのではないでしょうか。

F-15EX「イーグルII」価格高騰中!? 最新鋭のステルス機「F-35」よりも高額に 一体なぜなのか 乗りものニュース

F-15EX「イーグルII」価格高騰中!? 最新鋭のステルス機「F-35」よりも高額に 一体なぜなのか | 乗りものニュース
軍用機にも値上げの波が?

F-15EX戦闘機の生産がピンチ!主要部品メーカーが工場閉鎖 ミリレポ  

F-15EX戦闘機の生産がピンチ!主要部品メーカーが工場閉鎖
米国の航空機メーカー”ボーイング”社の主要部品サプライヤーであるGKNエアロスペースが米国内の工場の操業停止を計画しており、ボーイングが製造するF-15とF/A-18の両戦闘機の生産ラインがストップする可能性があると報じられている。

European Security & Defenceに以下の記事を寄稿しました。

JASDF trialling robotic dogs as its first foray into the UGV domain

東洋経済オンラインに以下の記事を寄稿しました。

航空専門医がいない空自に戦闘機開発はできない やる気のある医官が次々に辞める自衛隊の内情

月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。

軍事研究 2024年 04月号 [雑誌]

Japan in Depthに以下の記事を寄稿しました。


編集部より:この記事は、軍事ジャーナリスト、清谷信一氏のブログ 2024年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、清谷信一公式ブログ「清谷防衛経済研究所」をご覧ください。