2024.04.27

井上尚弥のボディを喰らったら「間違いなく沈む」…日本を騒がす悪童ネリを難なく“退治”する「納得の予想」

世界のボクシング史で5本の指に入る興行

4冠スーパーバンタム級チャンピオン、井上尚弥が5月6日にリングに上がる。ご存知のように、場所は東京ドーム。対戦相手は、元WBCバンタム級、同スーパーバンタム級王者のルイス・ネリだ。

過去に当地でボクシングの興行が打たれたのは2度。共に、時代の覇者だったWBA/WBC/IBF統一ヘビー級チャンプ、マイク・タイソンの防衛戦が組まれ、全世界が東京に目を向けた。

そのタイソンが伏兵、ジェームス・ダグラスに10回KOで敗れた1990年2月11日以来、実に34年3カ月ぶりの日本におけるビッグイベントとなる。井上尚弥の存在があるからこそ、実現した興行だ。

井上尚弥のプロ4戦目の相手であり、日本ライトフライ級王座を懸けて戦った元WBA/IBFライトフライ級チャンプの田口良一に、ネリ戦の予想を立ててもらった。田口は、かつてのライバルの活躍に喜びを隠さず、素直に賛辞を贈った。

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「まさか、東京ドームでボクシングが開催されるとは……。発表になるまで、信じられませんでした。そんな概念すら無かったです。タイソンクラスがこなければ、東京ドームでのボクシングイベントなんて無かった訳ですよね。フロイド・メイウェザー・ジュニアや、マニー・パッキャオだってやっていませんから。日本で、そんな規模の試合はもう無いなと、思っていたんですよ。自分と戦った時も、井上くんが東京ドームでやるなんて考えてもみなかったです」

漫画『はじめの一歩』を愛読する元WBA/IBFライトフライ級チャンピオンは、こんな表現もした。

「成長具合と言うか、パウンド・フォー・パウンド1位を争っている井上くんだからこそ、成し得たことですね。井上尚弥は、周囲が考えていることをいつも超えてきます。2階級での4団体統一なんて、誰もが想像し得なかったことですよ。でも、彼はやっちゃうんだな、と。

自分は以前、彼のことを漫画の主人公のようだと語りましたが、『はじめの一歩』に登場するスーパースターの世界王者、リカルド・マルティネス以上ですね。それどころか、遥か上を行っています。世界のボクシング史においても、5本の指に入るでしょう」

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