「幼少期に苦しんだ人」がいつも問題を繰り返してしまう理由…トラウマとうまく付き合う方法
「相手に思ったことが言えない」
「がんばっているのに成果がでない」
あなたがなかなか解決できない、いつも問題を繰り返してしまうことは、心の中に住む「もうひとりのあなた」が引き起こしています。
その「心の防衛機構」を「ナイト(騎士)くん」と名付け、誰かに頼るのではなく、あなたがあなた自身を助けることができる方法をお伝えしている『わたしが「わたし」を助けに行こう―自分を救う心理学』(サンマーク出版)より一部抜粋、再構成してお届けします。
多くのナイトくんが幼少期に誕生する理由
ナイトくんが誕生するのは多くが幼少期。
子どもの頃です。
大人になってから誕生するナイトくんもいますが、その多くが幼少期に誕生したナイトくんと関連している場合がほとんどです。
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多くのナイトくんは、幼少期からあなたの心を守るために誕生しています。
ナイトくんの誕生のきっかけになる出来事は、「幼いながらも、自分でなんとかするしかなかった」経験をしたときです。
特に、子どもの頃から次のような状況ではナイトくんたちがたくさん誕生しています。
●家庭の問題や養育者(主に親)との関係で苦しんできた人
●親の心身の問題から、親の感情面のお世話をしなければいけなかった人
●養育者(主に親)や周囲の大人に頼れる環境になく、悲しみや苦しみ、孤独感をひとりで抱え込み、つらく寂しい思いをしながらもがまんしてきた人