CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン推移は正念場、足元のETF需要は伸び悩む

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末24日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比63.8ドル(0.17%)高、ナスダック指数は19.7ポイント(0.12%)安で取引を終えた。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比66.7円(0.17%)安と続落した。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比1.4%高の1BTC=63,887ドルに。

BTC/USD日足

イランとイスラエルを巡る中東情勢の地政学リスク悪化を受け、金融市場では神経質な展開がつづく。米消費の底堅さを示す経済指標を受けての米長期金利上昇も株やビットコイン(BTC)などリスク性資産には向かい風だ。

Stockmoney Lizards氏が指摘するように、三角保ち合いの下限であるトレンドラインのリテストで拒否され、短期的なトレンド転換を示唆した。

買われすぎ水準にあった相対力指数(RSI)は40台まで低下しほぼフラットに。Funding Rate(資金調達率)も複数の銘柄がマイナス乖離に達した。

Ali氏は、glassnodeのオンチェーンデータ分析などから、現在推移する1BTC=62,000ドルは重要なサポートライン(下値支持線)であると言及。

底割れた場合は、次のサポートの51,500ドル付近までの下落が視野に入るとした一方、反発して66,250ドル水準を上回ってくるようであれば、強気トレンドの再燃もあり得るとした。

ETFの需要が鈍化

ビットコインETF(上場投資信託)への資金流入は、過去4週間に渡り需要が減少しており、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)のみ純流入が続いている。

インベスコ・ギャラクシー・ビットコインETF(BTCO)、ヴァンエック・ビットコイン・トラスト(HODL)、ヴァルキリー・ビットコイン・ファンド(BRRR)など、他のファンドは流入が途絶えており、グレースケールの投資信託「ビットコイントラスト(GBTC)」からの多額の流出分を補うには至っていない。

Farside Investors

ETF、投資信託、ヘッジファンドなどの専門知識を有するブルームバーグのリサーチ・アナリスト「James Seyffart」氏は、この点について次のように解説した。

Seyffart氏曰く、米国には約3,500ものETFが存在するなか、8割以上のETFが15日は資金流入0であり、特段珍しい現象ではない。

また、今年3月にビットコイン先物ファンドをビットコイン現物ETFに転換したハッシュデックスの最高投資責任者であるサミール・カーベッジ氏は、銀行や基金はビットコインETF(上場投資信託)に投資するリスクについて、厳格なデューデリジェンス(投資先の価値やリスク調査)のプロセスを始めたばかりであり、実際に購入に至るまでは時間を要するとの見方を示した。

関連:おすすめの仮想通貨取引所のメリットを比較 イラスト解説付き

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/02 木曜日
18:20
米マイクロストラテジー、ビットコイン利用の分散型IDを発表
米マイクロストラテジーは、ビットコインのチェーン上に構築された、企業向けの分散型IDプラットフォーム「MicroStrategy Orange」を発表した。
14:00
米検察、ビットコイン売買のCashApp運営企業Blockを捜査か
ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏が立ち上げた金融テクノロジー企業Block Inc.が、コンプライアンス違反で米連邦検察当局からの捜査を受けていることが、米NBCニュースの報道から明らかになった。
13:00
「マイニング事業者の降伏迫る可能性」The Bitcoin Layer分析
ビットコインリサーチ企業The Bitcoin Layerは、ビットコイン価格下落などにより、マイニング事業者の利益が深刻に圧迫されていると分析した。
11:00
ビットコイン、BitVMXで高度なアプリ開発を実現へ
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上で高度なアプリ開発を実現する「BitVMX」がホワイトペーパーを公開。BitVMXは早ければ1年後にもローンチされる可能性がある。
10:00
「ビットコインは2030年までに6億円に」ARKウッドCEO
ARK Investmentのキャシー・ウッドCEOは、仮想通貨ビットコインが今後2030年までに約5.9億円に達する可能性があるとの強気予測を披露した。
08:25
ブラックロック、Securitizeの73億円調達を主導
ブラックロックは今回の出資でSecuritizeの提携関係を強化していく格好だ。ブラックロックの他、オルタナティブ投資管理会社のHamilton Lane、ParaFi・キャピタル、Tradewebマーケッツもこのラウンドに参加した。
07:45
テザー社、24年1Qの利益が過去最高に
仮想通貨ビットコインへの投資も貢献し、ステーブルコイン発行企業テザー社の24年1Qの利益が45億ドル超となり過去最高に。同社は、初めてグループの純資産を報告した。
06:50
ETFや国・企業保有のビットコインは約27兆円規模=VanEck報告
ビットコインETF分野で、仮想通貨ビットコインを最も保有しているのはブラックロックのIBITで現在274,462 BTCを保有。企業の保有では、米マイクロストラテジーが最多で214,400 BTCを保有している。
06:15
FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復
仮想通貨ビットコインは一時58,000ドル水準を回復。パウエル議長が「米経済は成長もしくはインフレでスタグフレーションは想定していない」とコメントしスタグフレーションへの懸念を後退させた。
05/01 水曜日
15:00
Bitwise最高投資責任者「米国でステーブルコイン法案可決なら、甚大な影響を及ぼし得る」
仮想通貨投資企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は、米国議会が今年、包括的なステーブルコイン法案を可決する可能性に言及。実現した場合、仮想通貨の広範な普及という面で ビットコイン現物ETFの承認と同等か、それ以上に大きな影響を与える可能性があると述べた。
12:30
米コインベース、ビットコインのライトニングネットワークを導入
米大手仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのライトニングネットワークを導入したと発表した。BTC送金を高速・低コストにする。
11:59
仮想通貨全面安、地合い悪化と香港ビットコインETFの思惑買い剥落で
暗号資産(仮想通貨)相場では、経済指標を受けた米国株安などの地合い悪化に加え、香港市場のビットコインETF・イーサリアムETFの初動不調の影響もあり、ビットコイン(BTC)やアルトコイン相場が急落した。
11:25
Web3ゲーム企業Games for a Living、クラクラ制作企業などから5億円調達
EAの創設者Trip Hawkins氏が共同で立ち上げたWeb3ゲーム企業Games for a Livingは調達ラウンドで、5億円を調達した。
10:05
バイナンスCZ前CEO、懲役4か月の判決
米地裁は、仮想通貨取引所バイナンスのCZ前CEOに懲役4か月の判決を下した。法律違反を知らされていた証拠がないことなどが緩和材料となった。
09:20
東京都、デジタル証券発行の補助金申請を受付開始
デジタル証券(ST)発行企業を支援するため、東京都が補助金申請の受付を開始。都内の企業は申請が認められれば、ST発行に必要な経費の一部を補助してもらうことができる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア