円安基調で買い安心感?余裕の権利取り?:3月27日(月)後場

円安基調で買い安心感?余裕の権利取り?:3月27日(月)後場

日経平均株価 ¥27,476(△¥91)

円売り基調になってしまい、目論見大外れ。米国金融に安心感ってこと?

後場の相場概況

後場、ジワジワと円安方向に為替が動いてしまって、完全に目論見と逆になってしまった日本市場。慎重に売り時を見計らってのポジションも、大引け後欧州市場が高寄りして、米国ダウCFDも日経CFDも一段高に持っていかれてしまった。

大きく週末に下げた欧州はリバウンドと言う事なのかもしれないけれど、この市場は日米市場以上に楽観的に見える。欧州は何一つ上手く行ってることはなく、おまけに戦争も抱えているわけで、その中で今のような株価の動きをしてくるというのは、個人的には理解の外。

株価が上昇するのと同じ歩調でドル円が円安に戻し始めたことで、日経CFDが上昇と言うのは分らなくもないけれど、ではなぜ円売りになるのか?と言うのが分からない。有事のスイスフラン買い、円買いというのは昔の話で、いまは関係ないのかも。けれどもこの先のドルの動向を考えると、ドル高には無理があると・・・。

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なので、この時点で円高にならないのは、ちょっとわからないけど、いずれにしても円安方向に行かれると今の日経平均は上昇するのは仕方ない。けれども、本当に今夜持っていかれるのか?って言われると、まだまだ全然望みは捨ててないよ。今週は米国で重要な景気指標は31日のPCEくらいしかない。いつもならイベントがない期間は買いが先行してゆくのが米国市場なんだけど、今の地合いで果たして上値を追うのかな?というと個人的にはかなり疑問だよ。

これも勝手に思ってるだけだけど、普通は0.250Pのダメ押しの利上げがあった後ということ、そして5月のFOMCでは利上げ出来ずと市場が見てることを考えると、警戒感が強まってきてもおかしくはないんだけどね。米国投資家は今のうちにポジションを弄っておきたいだろうし。

一方日本市場は、期末配当権利取りの週であり、本決でもあるわけで、流石に多少円安にふれたところで、明日買われるかというと、まさか?って感じ。でも今日もこれだけ買われて「まさか」なんだけどね。なんか配当が好きなのは個人投資家だけじゃないらしいし。

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後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥14,070(△¥110)
空売平均)¥14,086×3840(含み益¥62,000
勿論狙いはドル円だったけれど、そのほかに需給ということもあると思っての売り建て。今日の後場は恐らくショートカバーだと思うけど後場寄りから急騰してきて・・・。それを見てもかなりポジションを弄ってきてるな、と感じた。明日もそんなのをやられたらたまらないけどねぇ・・・。


8306 三菱UFJ ¥825.6(▲¥4.4)
空売平均)¥826.6×82000(含み益¥82,000
値動きの荒い債券市場はまだまだ落ち着いたとは言えない状況。AT1の問題もあるし、MBSの問題のある。今回米国では0.250pの利上げがあった。それで5月は据え置くだろうという見方をしているけれど、流石に米国も4月になると景気悪化がかなり意識されるようになるはず・・・。となれば、果たして権利を取りたいだろうか?っていう需給面でも不安を抱えるメガバンク、という感じ。この揉み合いね、俺は下抜けるかもしれないと見てるから・・・。

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8316 三井住友 ¥5,136(▲¥53)
空売)¥5,148×2000(含み益¥24,000
空売)¥5,147×2000(含み益¥22,000
空売)¥5,142×2000(含み益¥16,000
空売)¥5,138×2000(含み益¥4,000
空売)¥5,126×4000(含み損¥40,000
三菱UFJよりも高配当を維持してる三井住友だけど、ここでの配当取りは結構勇気がいるかも。要は落ち分を維持するか、多少時間がかかっても上という計算が成り立つか、ってことだよね。その辺の別れ目というのは意外に早く来るかも。やはり米国で経済指標が悪化し始めれば、真っ先に意識されるのは金融だからねぇ・・・。今は買い持ち越してオーバーナイトするような地合いじゃない気がするし・・・。


本日の収支(前場・後場合算):+¥1,780,000


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雑感彼是

相変わらず米国債券(国債)の値動きが粗っぽくて、不安定な状況が続いているよね。これは株式市場が不安定ということよりはるかにリスキーな状況と言えるのではないかな。何せ株式市場とは桁が違う市場規模だし、そうなると昨今騒がれてるドル不足の影響もかなりあると見るべき。

さて現時点では誰も言及していないけれど、米国財政は債務上限に達していて、取り崩しによって何とか切り盛りしているわけで、本当に4月、遅くとも5月中には、債務上限を引き上げないとまたぞろいつかみたいに米国債の格下げみたいな事態になってしまう。まぁ、格下げで済むと良いけれど、問題なのは他の債券への影響が出てしまう事。

で、このままではFRBは再度のジャブジャブで実質的に国債を買い支える羽目になって、それは明らかにQEとなってしまうのでね。インフレへの影響が懸念される事態を招きかねない。

兎に角今は、債券市場にとっては正念場を迎える一歩手前という感じなのかもね。

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クレディの最終的な株価急落のトリガーとなってしまった筆頭株主のサウジ政府系ファンド会長、アンマル・フダリ氏が責任と取って辞任したらしい。ものの言い方なんだろうけど、9.9%を所有してるこのファンドはサウジの規定によって上限は10%に制限されてるわけで、そういう物言いをすればよかったんだろうけどね。

こういう事があるってことは、今の銀行の状況ってこんな一言で急激に株価が下がって、その結果・・・破綻に直結するような、そんな怖い状況だってことだよ。いずれにしても絶対に安全と思っていたAT1債が突然無価値になったというのが、相当にショックを与えてる。これで世界中の銀行は自己資本増強の手段が増資しかなくなったってこと?ああ、でも中銀がジャブジャブをやればいいのかって・・・それしかないんだね。