また始まった金融茶番!完全に預金保護じゃなくて損失補填だろ!?

また始まった金融茶番!完全に預金保護じゃなくて損失補填だろ!?

先日来、「いざとなったら出鱈目を平然とやるのが金融の世界」って書いてきたけれど、今回もまた例外じゃないってことが露見したと思うよ。この週末、ちょっとビックリした記事がブルームに掲載された。それがこれ!

なんだ、この記事は!だって昨日こんな記事が出たばかりじゃないか!?

おいおいお~い!ちょっと待てよ!銀行預金の流出は12兆8600億円なのに銀行に投入した資金は40兆円以上ってこれは何なんだ!?FRBの銀行向け緊急融資プログラムであるディスカウント・ウィンドウでの融資残高は軽くリーマンショック越えていて、なおかつ預金流出に対応する新設された緊急融資プログラムによって2週間で約44兆円の資金投入となったわけだが、だからこのように過剰に融資を行ったから「金融システムは強靭だ」とパウエル議長やイエレン財務長官は発言してるわけだよね。

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けれどもこの数字(約44兆円)は、今回のQTの約半分を消してしまったと言うことになるし、4月以降本格的な議論になる米国債務上限の引き上げ問題を考えると、結局はQTをやってもその結果経済が立ち行かなくなってきて、金融がおかしくなりそうになれば、今回のようにジャブジャブ資金投入するしかないんだよね。恐らくこのままではQTは元の木阿弥になってしまうかも。そうなれば、インフレは一体どうなるのか?ってことだよ。

FRBパウエル議長はいままで、結構鬼になって利上げを主導してきたはず。利上げしてQTして景気を後退させてインフレを抑え込む、という机上の理論は分る。景気後退と言うのは、個人のファイナンスが限界になって、消費が後退する。そして雇用が悪化して失業者が増えると同時に、金融に対する悪影響が出始める。そのプロセスで思い切りリスクを取っていた金融機関やファンド、企業が破綻する・・・。これは最初から覚悟のうえで始めてるんじゃないのかな?ところがいざとなると、やはり腰が引けてしまって、結局はバーナンキやイエレンがやってきたジャブジャブを踏襲するしかないってこと。危なくなったらカネを出して火消する・・・。そういうことを繰り返しながらなんとかインフレが鎮静化してくるのを気長に待つっていうのがソフトランディングなんだよね。

でも、これって言うのは、割を食うのはいつも庶民ってことだろう?金利が上昇して思い切り苦しくなって、借金はどんどん増えて、預金はどんどん減って・・・。けれども銀行は苦しくなるとバンバン資金を借りられて。なのでそもそもが今の金融システムっていうのはモラルハザードの塊のようなものなんだよね。

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SVB破綻の件で、そういうことに気づき始めた預金者(庶民)が急増してる。苦しいから銀行はなかなか金利を引き上げないし、このインフレ時代にそんなところに預金していても価値は減る一方だってこと。だから預金金利を上げない地方銀行からネットバンキングでバシバシと資金移動された。窓口に並ぶ必要なんかなくてスマホでバンバン取り付けされちゃうんだよ。

いまはインフレ抑制のために金融引き締めしてます!とアナウンスしておいて裏ではバシバシと金融緩和してる・・・。預金保護のためですと言いながら実は銀行救済なのよ。でないと米国債がヤバくなりかねないから。

そもそも銀行が米国の長期債を過度に運用し過ぎているのは、米国政府予算のために急激に国債発行が増えて、それを消化しなければならないという事情があったことが大きい。けれどもこの半年くらい米国債の入札はかなり悪化してる。いままで困ったときには海外政府にお願いしたり、中東に頼っていたけれど、いまや世界で「分かりました」と言うことを聞くのは日本くらいしかなくなってしまった。それでイエレン財務長官はビビってるんだよ。国内の金融システムを維持しないと国債消化が出来なくなってしまう・・・。そうなれば米国債発の金融危機になりかねないからね。

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もっとも今の金融システムっていうのは、維持するためには複雑になり過ぎた。だからどこかが危機的状況になれば、プログラムのバグと同じでそれを修復すればシステムは動き始める、というのと全く変わらない。けれども次にバグが見つかればまた同じように修復するわけで、システム全体を見直すなんてことは絶対に出来ないんだよ。だから何故その部分がバグったのか、修復しても分からないんだよね。

恐らくだけど、今回のSVBの破綻は仕掛けられたもの、である可能性が高い。シリコンバレーのハイテクベンチャー御用達銀行という説明だけど、その裏では民主党極左の御用達銀行でもあった。前回の大統領選挙の前に急激に巻き起こったブラック・ライブズ・マターという組織の運動資金の大半(約70億円!?)はSVBの献金で賄われていたという・・・。政治色の極めて強い銀行であり、また長期国債運用に偏重しているという事情もあって、恐らく何の理由もなく破綻に追い込まれるというのは、仕掛けられたとしか言いようがないけれど、そうした政治絡みの銀行が米国にはかなり存在するとも言われてる。

でその仕掛けで完全に銀行の盲点を突かれたのが今回のSVB等数行の破綻劇なわけで、金融当局は結局ジャブジャブによって盲点(バグ)を手当てしただけだよ。イエレン財務長官もFRB理事達も相当焦ったのだと思うし異例の速さで預金全額救済を打ち出して、何とか取り付けの連鎖を断ち切らないといけなかったってことだと思う。まぁ、俺個人の推測ということにしておいてほしいけど。

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よく考えてみるとこの時期こんなことが起こるなら、これから債務上限問題もあるし来年の大統領選挙に向かって何が起こるか分からないよ。あの大統領選挙以来米国の分断はますます悪化していて、ここ数日くだらない罪状でトランプ前大統領を起訴しようと躍起になってる民主党色の強い地方検察。正直あの選挙から感じたことは、米国に正義は存在しないと言うことだよ。だから金融システムのために出鱈目をやるなんて、何でもない事なのだろう。

日本では安倍元総理が暗殺されて、愛弟子の高市大臣が(総務省のくだらないメモで)引きずりおろされそうになっていて、米国ではトランプ前大統領が浮気相手のポルノ女優に(顧問弁護士経由で)支払ったとされる口止め料が、違法とされてこの時期逮捕・起訴されそうになってる・・・。結局、何もかもが出鱈目ばかりなんだね。

イエレンももうお婆ちゃんなんだから・・・引退したほうがいいよ。