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カテゴリ:株式投資全般
現在全国の書店で絶賛発売中の、日経マネー2023年5月号。
今月号の特集は、「2つ取れれば資産1億円も! 特選10倍株」でした。読んで頂ければ分かりますが非常に良い内容です。というか、最近の日経マネーの「読者が本当に求めている情報への記事の的確さ」には特筆するべきものがあります。 さて私は20年以上日本株市場オンリーで戦い続けていますが、「日本株は世界最弱だ」、「少子高齢化に改善の見込みは全くなく、お先真っ暗で完全にオワコンだ」と激しくディスられており、最近の若い投資家を見ると米株投資がメインで日本株には一切タッチしないか、持っていてもサテライトでちょっとだけという方が増えています。 一方で、長年共に戦って来た勝手に「戦友」と思っている周りの日本株投資家を見ていると、何故か時の経過と共にその大多数は「億り人」になっています。彼らの中央値は「資産2~5億円」程度であり、寧ろ「億以下」の方が既に少数派と思います。 この「まるで駄目なはずの日本株投資家に何故か億り人が続出している問題」の謎の答えですが、日本市場には時価総額の小さな超小型株が異常に多くてそれらの成長余力が高いので、実は「10倍株」が諸外国よりも出現しやすいという特殊な状況があります。 実際に日経マネー調べでは、「2008年9月に起きたリーマンショック後の最安値を起点に調べると、東証に上場している銘柄の4社に1社が10バガーになった。」とのことです。 株式市場でエッジ(確実な有効性)が統計的に実証されている手法には、バリュー、クオリティ、モメンタム、恐怖、サイズなどがある訳ですが、その中でもサイズ=小型株効果が示してきたパワーには極めて大きなものがあります。 私の20年間以上の市場観察では、このパワフルな「小型株効果」を使って大きな資産を築き上げた日本株投資家がたくさんいます。実際、「資産50億円以上」のS級投資家の中にも、「彼は小型株効果を自分の最大の武器にしてのしあがったな。」と確信している方が複数います。小型株効果は時価総額が小さければ小さいほどその効力を増します。彼らは間違いなく「意図的に」それらの銘柄を狙い撃ちしている、だからこそそんなにも巨大な投資家に成り上がれたのです。 いやあ、朝から大興奮してしまいましたが、今月号の日経マネーにはそんな「10倍株発掘」のヒントが溢れかえっています。非常に良い特集でしたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 21, 2023 10:56:31 AM
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