長く続いたコロナ禍を契機に、自分の生き方を見つめ直す人が増えた。生きている以上、人生は楽しまねば損だ。やりたいことを全力でやりたいなら、心も体も若々しく保つ秘訣を生活の中で見つけたいものだろう。
そうなるためのヒントを与えてくれるのが、「世界5大長寿地・ブルーゾーン」と呼ばれる町の「センテナリアン」と呼ばれる百寿者たちだ。皆、まるで60~70代のような活力が漲っているという。彼らは実年齢より30歳は若い心身をどうやって取り戻したのだろうか?
『「複数の性の相手」「瞑想30分」…世界5大長寿地【ブルーゾーン】から分かった「30歳若返る生活習慣」』から続けて紹介する。
ちなみに「ブルーゾーン」とは、「サルデーニャ島(イタリア)、ロマリンダ(アメリカ)、ニコジャ半島(コスタリカ)、イカリア島(ギリシャ)、沖縄(日本)」の5地域を指す。
24歳前後に流行った曲を聴く、歌う
脳について、30年前の若さを保つにはどうすればいいのだろうか? ブルーゾーンの「センテナリアン(百寿者)」たちは、昼寝や30分の瞑想、太陽を浴びる運動、電子機器を使わないことなどを挙げてくれたが、より詳しく研究者に取材を行った。
イタリア・サルデーニャ島の西海岸、テモ川沿いに1112年に築かれたボサの町のカラフルな家々。GettyImages
脳科学者で『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』の著者である西剛志氏は、こう解説する。
「単純ですが、『自分は若い』と本気で思うだけで、脳は若返ります。脳内のイメージを変化させ、それによって生理的反応にまで影響を及ぼし、健康状態がより良くなる。
また、人は24歳前後に流行っていた曲を最も好むという調査結果があるので、そのとき流行っていた曲を聴いたり歌ったりするのもオススメ。五感からの刺激をきっかけに過去の記憶を呼び覚ます行為を『メンタルタイムトラベル』と呼ぶのですが、この行為は脳の若返りに効果的なのです」