人生100年時代には、せっかくなら若々しくありたい。見た目に自信が持てれば、楽しく朗らかに生きられる。
まず、肌にできてしまうとガッカリする筆頭格の「シミ」はなぜ生まれるのだろうか? 最新の科学研究結果から迫る。
成人男性では10kg以上にも
まずそもそもの問題として、「肌」とはなんだろうか? 肌(皮膚)の厚さは2〜3mmほどで、約0.2mmの表皮と、3mm弱の真皮からなるという。
京都大学教授で『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ』(ブルーバックス)の著者・椛島(かばしま)健治氏は、肌は「最大の臓器」だと語る。
「皮膚の総重量は、体重の約16%を占めます。体重70kgの成人男性であれば10kg以上が皮膚になり、脳や肝臓の平均重量1.5kgをはるかに上回る『最大の臓器』です。また、有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ防御装置ですから、最大の『免疫器官』でもあります」
本誌より
上の図は、肌、皮膚の構造の詳細を描いたものである。 この皮膚に何が起こると、シミになるのだろうか。