「誰かと比べる」からママの悩みはなくならない…「このママは私です」と共感続々のマンガの中身
わが子の教育方針やしつけの仕方、お金の問題など…、子育てに悩みはつきもの。その中でも「ついつい比べてしまう」ことから生まれる悩みも少なくないのではないか。
実際、株式会社Gakken LEAPが行った「幼児期の子育てと学びに関するアンケート調査結果」によれば、「ほめ方・叱り方が分からない」「ついつい怒鳴ったり怒ったりしてしまう」という項目に並んで「きょうだいやお友達と比較してしまう」が〈子育てに対して悩んでいること〉の上位にランクインしている。
わが子をよその家の子と比べたり、自身をママ友を比べたり……、毎日のように誰かと比べることで迷い傷ついている子育て中のママも少なくないかもしれない。
そんな「比べてしまう」ママたちの群像劇を描いて話題の作品が『ほかの子と、ほかの親と、比べてしまう自分をやめたい』(KADOKAWA)だ。ウーマンエキサイト掲載時に「このママは私です」「3人みんな違うのに全員に共感できるから不思議」と話題になった連載が、このたび単行本として1冊にまとまった。
言葉の発達が遅い2歳児の息子をよその子と比べてしまう、ワーママのちさと。
すべては家族のためにと3人の子を優先、自分は我慢ばかりしている専業主婦のみさ。自分も息子も内気で、社交的な姉にたいして引けめを感じるゆかり。
そんな3人の登場人物はなぜ生まれたのか? 子育て中についつい「比べて」しまうのはなぜか? 作者、むぴーさんへのインタビューを通じて考えてみたい。
複数のママ視点で子育てや家族の悩みを取り上げる
ーー本作品の連載のきっかけを教えて下さい。
ウーマンエキサイト編集部の方からエッセイ漫画の連載を打診されたのですが、私がフィクションマンガを連載したいとわがままを言いまして。そうしたら担当の方が「是非やりましょう!ママの群集劇のような形にしてはどうでしょうか」とすぐに乗ってくださり、それがきっかけとなってこの話を書くことになりました。
ーー「ママ視点の群像劇」というテーマに迷いはありませんでしたか?
ちょうど私が2人目を育てていて「子供が違うだけでこんなにも子育ても悩みも変わるのか」と実感していたところだったので、複数のママ視点があれば、子育てや家族についてのさまざまな悩みを取り上げられるんじゃないかと思ったので、迷いは全くありませんでした。