今日は「 NYダウ年初来安値更新!今後の動きは?」というお題で書きたいと思います。
昨日は、メールマガジンの定期配信日でした。
今回のテクニカル講座では、テクニカルの基本中の基本である三角保ち合いについて解説しています。
また、今回は、三角保ち合いを形成している銘柄をトレードする際に知っておきたい、フィボナッチエクステンションの使用方法について解説しています。今回は、基本の三角保ち合いの解説だけにしようと思ったら、フィボナッチエクステンションの使い方まで書いてしまった。
そして、今後反発したら買いたいと狙っている銘柄についても紹介しています。
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さて、先週末の米国株式市場主要3指数はそろって下落しました。
NYダウが、486.27ドル安(-1.62%)の29590.42ドル、S&P500が64.78ポインント安(-1.72%)の3693.22ポインント、NASDAQが198.88ポインント安(-1.80%)の10867.93ポインントでした。
S&P500の業種別騰落率ランキングでは、石油・ガスセクターが下落率第1位となる8.06%安、下落率第2位がエネルギーセクターで、-6.75%と大幅に下落しました。
また、WTI原油先物が80ドルを割って、79.30ドルとなりました。完全に世界景気減速を織り込みに行ってますね。
そして、何と!NYダウが3万ドルを割って、年初来安値の2万9250ドルまで売り込まれたのですよ。ヤバイ!
以下のNYダウの日足チャートを見ると、下ヒゲがチョロッと平行チャネルの下限を割りましたが、終値では、何とか、平行チャネル内にとどまっている状況です。
NYダウの日足チャート
TradingView提供のチャート
このチャートを見る限り、平行チャネルの下限が意識されていることが確認できると思いますが、この平行チャネルの下限を割るのは時間の問題だと思いますよ。
また、以下のS&P500の日足チャートを見ると、ますます、平行チャネルの下限に迫ってきました。
S&P500の日足チャート
TradingView提供のチャート
S&P500も、平行チャネルの下限が意識されていることが確認できると思いますが、この平行チャネルの下限を割るのは時間の問題だと思います。
最後にNASDAQですが、これも平行チャネルのセンターライン割れが時間の問題ですね。
NASDAQの日足チャート
TradingView提供のチャート
ところで、以下のチャートは、S&P500を円換算したチャートなのですが、ドル高の恩恵で、右肩上がりの平行に沿って上昇トレンド中なのですよね。
現時点では、平行チャネルの下限に向かって下落しているのですが、やはり、今後は、この平行チャネルの下限も割ってくると思うのですよ。
円換算のS&P500の日足チャート
TradingView提供のチャート
先程紹介したドルベースのS&P500は右肩下がりの平行チャネルに沿って下落し、年初からの下落率が約23.0%なのですが、この円換算のS&P500は年初からの下落率は約4.3%で済んでいます。
今後、ドル円が上昇しても1ドル145円までだと思うのですよ。すると、昨日時点で1ドル143.303円なので1.18%の上昇に過ぎません。今後、ドルベースのS&P500が平行チャネルの下限を割ったら、底なし沼になるリスクが高いと考えるとかなりヤバイ感じです。
なお、ドル円に関しては、テクニカルでは、1ドル144.739円まで上昇して下落のように見えますが、米国金利が上昇し続け、日銀・政府の為替介入の効果が限定的だとすると1ドル152円まで上昇するかもしれません。しかし、1ドル152円までドル円が上昇しても約6.1%の上昇ですよね。
S&P500は、最悪はフィボナッチリトレースメント88.6%押しの2490ポイントまで下落することを覚悟ですよ。そしたら、まだ約32.6%も下落するのですよ。ドル円が上昇しても追いつきません。
ファンダメンタルを考えても、相場が上昇する材料が見当たらないのですよ。
この状況を素直に認めないと痛い目に遭いそうです。
相場が悪くても、上がる銘柄は上がるのですが、四季報とかを読んで銘柄を選んでも、株価が既に上昇していて織り込み済みだったりする可能性が高いのですよね。
確かに、銘柄選びは、ファンダメンタル重視で行うことが大事なのですが、買うタイミングはテクニカルを見ないと、高値掴みになる可能性が高いと思いますよ。
さらに、物色対象が猫の目のように変わるので、エントリーからエグジットまでのシナリオを何本か描いておかないと、塩漬けになる可能性が高くなると思います。
トレードは準備が8〜9割と言われているのですが、相場の動きを見ながら、臨機応変にシナリオを切り替えたり、シナリオを追加したり、シナリオを変更したりすることも必要なのですよ。
そのためにテクニカル分析が必要なのですよね。何度も言いますが、テクニカル分析は、株価を当てる占いじゃないからね。シナリオを作るための道具なのですよ。
相場が良ければ、ファンダメンタルだけ見ていれば、いつかは上昇するのでアホールドでも問題なのですが、今のような相場は、ファンダメンタルもテクニカルも両方とも重視して、相場の動きに敏感に反応しないと儲けるのは難しいと思いますよ。
もちろん、私がリーマンショックで泣きながら4年間ナンピンしていたようなことを覚悟するなら、今の相場でもいつかはナンピンが実って儲かると思いますが、精神的に耐えられる人は少ないと思うのですよ。
そして、株式投資を成功させる決め手は資金管理ですよ。資金管理がいい加減だと、あっという間に資金が枯渇して買い場に指をくわえて見ているしかないのです。良く言うでしょ「相場の金とタコの糸は出し切るな」って。
特に、今の相場は、重要イベント毎に、大幅下落する危険が大なのですよ。ということは、米国の雇用統計、CPI、FOMCなどの重要イベント前は、ポジションは最小限にするべきです。
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