日本株・死のロード(1週間)!?

日本株・死のロード(1週間)!?

今夜の米国市場は現物大引けでなんと$826のぶっ飛びを演じてる!これは率にして2.69%だけど、もっと凄いのがNASDAQで3.34%とスペースX並みの垂直上昇!これに連動して日経平均CFDはなんと金曜現物からあわせて¥730以上の上昇になって、この調子だと月曜の寄り付きでは日経平均¥27,000タッチでスタート、みたいなことも十分にあり得るかもしれないね。

米国株がこうなた要因は(いつも株価の変動は複合的だけど)、このところの大幅な下落を経て、投資家のセンチメントが腐ってたところに、ラッセル指数のリバランスがあって一気に出来高が増えて、お祭りムードになってしまったという事かも。本来リバランスって需給的には中立に近いはずだけれど、新規採用銘柄は買われるわけだから指数は上がりやすくなる。

こんなね、ボロボロになったこの時期に少しでも明確な上昇要因が出てきたら、まぁ投資家は飛びつくんだろうね。

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けれどもそのお祭りムードの裏側では、「世紀の大勝負」が着々と仕込まれてるってことを少なくともこの暑い夏から年末までは、片時も忘れないようにしないといけないよ。そう、外資連合(各国の大手ファンド、ヘッジファンドの連合艦隊)が、日本潰しの世紀の大勝負に出てるという事だ。

とにかく黒田日銀だけが、世界の中銀で緩和政策を堅持してる。先日盟友のスイスも遂に利上げを行って、緩和政策の緩和を行ったわけで、動かないのは唯一日銀だけという状況になってしまった。しかも黒田日銀はYCCと称して10年物国債金利の上限を0.250pに設定、そこで無限指値買いオペをやると宣言し、すでに30兆円程度、爆買いをしてる。

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けれどもそれで怯む海外連合艦隊ではなく、今夜も10年物国債を爆売りして0.318pまで金利上昇!ちらちらと売り圧力を強めて大プレッシャーをかけまくっている!いずれにしても日銀はCPIも上昇するし、参院選突入で世論も大分盛り上がってきてるので、矢継ぎ早に攻撃を仕掛けてきてるというわけだけど。

そんな中、金曜日に発表されたCPIは事前の予想にピタリと一致したものだった。

08:30 (日) 5月 全国消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 2.5% 2.5% 2.5%
08:30 (日) 5月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) [前年同月比] 2.1% 2.1% 2.1%
08:30 (日) 5月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く) [前年同月比] 0.8% 0.8% 0.8%

海外投資家から見ればこの数字は夢のような、嘘のような、信じがたい数字に見えるだろうけどね(俺にもそう見えるし、実際信頼性はあまり高くないと思う)。
だからこそ、「冗談きついよ」的な売り仕掛けを10年物国債に仕掛けて牽制したのだと思うけどね。

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さて何れにしても、いま海外勢は現物も先物の、オプションのポジも「世紀の大勝負」にふさわしく売って売っての売りまくり状態!それに対して国内勢は、個人投資家がなんと1兆円以上の爆買いで対抗してるという図式がいま、まさにこの株高の状況で起こってる現実なわけだよね。

でも、恐らく外資連合艦隊は、この程度の上昇はかえってニコニコしてるんじゃないかな。YOUTUBERの中には早くも日経平均¥28,000なんて騒いでる輩もいるけれど、ちょっとまてよ、そんなに甘いもんじゃないよ、ってことなんじゃないか!?

そうした「そんなに甘くない」と考える可能性を、俺は見てるよ(大きく担がれといて何だけど・・・苦笑)

まず日本市場はこのところ急激に個人投資家の信用・現物の買いが増えた。まずこれが非常に危ないと思う。しかも来週の始めは買いに拍車が掛かるだろう。となると今以上に買い残が増えてると言うことになるけれど。

まず警戒すべきは、月末のファンドのリバランス売り。とにかく今年は下げのきつい状況なので、どんなことになるのか分からない怖さがある。

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次に7月に入ると、1月高値の期日売りの圧力が増す上に8日はとんでもない日になっちゃう!この日は約1兆円近いETFの分配金拠出売りがあり、マイナーSQがあり、加えて米国雇用統計がある。

この6月末から7月8日までの一週間は日本市場の「死のロード」になりかねないんだよね(あくまでも俺の考える可能性だけどね)。

俺のやり方は、まずこういう日程を考えて、その上に海外の情勢をかぶせて行って、加えてニュースを見て、ポジションを決めてるというやり方で、基本的には海外勢と同様のやり方をしてるつもりなんだよね(またネタバラシ!)。

株価なんて上下することばかりに気を取られていると、ある日突然とんでもない値動きでヤラレル、と言うことになりかねないけれど、とりあえずこの程度は把握して臨まないとダメだよね。