自社株買ってそんなにいいこと!?

自社株買ってそんなにいいこと!?

どうして企業は自社株買いをするのだろう?これが、俺にはよく分からないんだよなぁ・・・。あまりに利益を内部留保し過ぎちゃってて、これをどうにかしよう、と経営者が考えている証かもしれないけれど、自社株買いをして何かいいことあるの?って言うと、俺には全く思い当たらない。

ネットで自社株買いのメリットは?と検索してみたけれど、いろいろ出てくるけれど、全くピンとこないのよ。例えば自社株買いをすると、ROE(自己資本利益率)が改善するとあったけど、自社株買いをして消却するなら改善するけれど、金庫株なら変わらないし、たとえ改善しても単純にテクニカルな問題だからね。ほとんど意味なしだ。またPERが改善するというのもテクニカルな問題で、これもあまり意味があるとは思えない。

決定的なのは、自社株買いをすると株式が希薄化して、(理論上)需給がタイトになるから、株価が上昇するというもの。確かに、自社株買いを発表すれば市場は熱くなって株価は上昇する。けど、のど元過ぎれば熱さは忘れるものだよ。その企業の基本的な経営が変わらなければ、株価は上昇を維持できないしね。

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決算だったので連日自社株買いの発表があって業績云々よりも、そのほうが注目されてるような感じだけどね、例えばSBGのように1兆円以上の自社株買いをやります、といっても株価が急落する銘柄だってあるわけで・・・。そうなると株価上昇するということの全否定だしなぁ・・・。

そんなことするくらいなら、何かに投資したり買い物をしたりして資産を増やした方が賢明なんじゃないか、と思う。日本もこれからインフレの仲間入りとなるだろうから、自社株買よりも、投資をした方が絶対に効率がいいと思うけれどね。キャッシュが有り余ってるからとにかく何かやらなきゃ、という時に幹事証券の役員が「社長、自社株買いしませんか?」と甘い言葉をささやいちゃう。「自社株買いすれば株価は上昇して、ある意味株主還元になりますよ。名経営者ならみんなやりますから」なんて言われちゃうと、「じゃ、検討してみるか・・・」みたいになっちゃうのかねぇ・・・。

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けれども、有り余るキャッシュで自社株買っても多少株価がピクピクする程度で、現実的なメリットは何もないと言ってもいいし、それよりも時代がインフレになって、せっせと自社株買なんかやってると、まるで無能をさらけ出してるようなものだろう?経営者なら、その資金で新たな事業構築に向けて、または事業拡大に向けて投資して当然!新たな収益を増やせることに使うか、インフレでも価値が目減りしない物を購入するとか、そういうのを懸命に考えるというのが社長の仕事だろうにね。

米国では今年の始めまでは、自社株買いがブームでね、とにかく株価を吊り上げることが出来る経営者は有能とされた。そのために自社株買を連発してたよね。でもインフレになって高金利時代に突入して、金融環境で株価が下がる事態になったら、もうやらないよね。だって、株価は上がらんもの。さりとてキャッシュじゃ、インフレで5年すれば半分の価値しかなくなっちゃう。なので事業改革をするとか、価値の目減りしない物に投資するとか、最低限国債でも良しとしないとね。

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そういう事を考えると、自社株買いで株価が跳ねる時代もそろそろ終焉するかもね。昔、株式分割すると株価がぶっ飛んだけど、いつの間にか消えたよね。株主数が増えるし購入希望者も増えて需給が引き締まる、というただの理屈。それと自社株買って同じようなものだからなぁ。

もう自社株買いで株価が上昇する時代は終わったと個人的には思うけどね。

それよりもこれからは経営者の能力を判断するバロメータにした方がよさそうだって感じます。