MSCIのインデックスから日本株が15銘柄除外され(新規採用は2銘柄)るわけだが、インデックスそのものからの資金流出は2200億円であるとされる。MSCIそのものは、単純にモルガンスタンレーが提供する指数だけれど、例えば日経平均除外銘柄と違うところは、日経平均のようにできるだけ日本市場を忠実に表示するという見地よりも、MSCIの方が関連するETFやさらには日本株そのものの評価という使われ方をされるわけで、除外銘柄が多いとそれだけ日本株の評価が実質的に下がって、それは必然的に日本株売りに繋がるということになる。


そういう意味ではファンドによっては日本株の評価を日経平均やTOPIXよりもMSCIに頼るということなので、いきおい日本株売りに繋がる可能性が高い。世界のメガファンドは、日本株の評価をファンダメンタルズ以外に、政治状況や政策の将来性といった見地で評価するから、時の政権が訳の分からない経済政策を繰り出したりすると、著しく評価が下がる。それは同時に日本株の足腰の脆弱性となって株価に反映されることになる・・・。

要するに、このブログで書いてきた、岸田政権に対する罵詈雑言も株式投資という見地で見ると、こうした背景があるからなんだよね。新自由主義とか、意味不明の造語まで駆使してやってることは社会主義そのもので、これじゃ海外のメガファンドは日本株を買えないよね。


年末だというのに、とんでもない首相になっちゃって、株式投資は一気に熱が冷めそうだし、金融所得課税とか言ってたった3000億の税収のために何兆円もの時価総額を吹っ飛ばすつもりなのか?っていうことで、結局民間のことなんかどうでもいい、というのが岸田首相の考え方なんだよね。その辺ももちろん海外投資家は見逃さないし。

日本国内でとうとうオミクロン株が見つかっちゃって、今の時点では岸田首相が今日から鎖国したことを評価するひとも多いらしいけど、オミクロン株が広がれば、そんなものは意味がなくなるしね。それよりも日本経済の疲弊が急激に進むことの方が恐ろしいよ。

例えば、米国ではインフレが加速しちゃうとかね。欧州はもう何処まで感染拡大が広がるか分らんし。そういう状況で、日本経済がこの先どうなるのか?って言うのが株価の動きなんだろうね。

今夜米国ではどうなるんだろう?ってことだけど、欧州市場が比較的落ち着いているから・・・この辺が日経平均もいいところかもしれないけどね。