米国CPI勝負:10月13日(水)後場

米国CPI勝負:10月13日(水)後場

日経平均株価 ¥28,140(▲¥90)

日足チャートは5日線が岩盤になったが・・・テクニカルが通用するか!?

後場の相場概況

今日の日本市場、5日線は¥28,119で、これが岩盤となって後場は動きのない揉み合いに終始した。日足チャートのテクニカルは5日線より上での下げ止まりで、明日以降反発を示唆している形になった。

ザラ場中のダウCFDもまたマッタリとした動きになって今夜発表のCPIを前にして動きが止まってる感じだったし、$80近辺のWTI原油や米国債10年物金利もまた、硬直して動きが出なかった。こういう状況からしていかに今夜の9月CPIを外資が気にしているのかが分かる。

それもそのはずで、今夜のCPIで米国市場が下げトレンドに転換するか否かが決まってくる可能性が高いという天王山!ここで、物価が予想の5.3%よりも低ければ、短期的にはインフレ懸念が和らぎ、株価は大きく上昇するだろうし、同等以上になると厳しい下げになる可能性もある。

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個人的にはポジションの通り、5.1%~5.5%のレンジ内で決まってくると思っているけれど、これを従来のように単純なイベント通過で上昇という株価の動きになるとは思えない。

米国市場のこの2日間は、日本市場の引け後からCFDが上値を追い始め、寄り付きから一段高して上昇し、そこからマイナス圏に落ち込むというハイボラ相場になっていた。と言うことからして、今夜は上でも下でも厳しいハイボラ相場になると思う。

なので向かうなら、腹を括って覚悟を決めて、勝負する必要があると思った。

後場の取引とポジション

9101 日本郵船 ¥7,460(▲¥210)
買)¥7,620×3000(含み損¥480,000
空売)¥7,790×3000(含み益¥990,000
空売)¥7,570×1000(含み益¥110,000

9104 商船三井 ¥6,700(▲¥260)
買)¥6,890×3000(含み損¥570,000
空売)¥7,110×3000(含み益¥1,230,000
空売)¥6,840×1000(含み益¥140,000

前場のポジションを維持したまま、放置した船株だけど、大引けで売り追加したい気持ちをやっと抑えた。もしも今日のポジションが逆目に出たときの怪我を考えると、船ではマイナスしたくない。なので、このまま勝負することにした。しかし両建てはポジションを解くのが本当に難しいね。

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6501 日立 ¥6,486(▲¥43)
空売)¥6,563×4000(含み益¥308,000
空売)¥6,550×1000(含み益¥64,000
空売)¥6,546×1000(含み益¥60,000
空売)¥6,544×4000(含み益¥232,000

6758 ソニーG ¥12,360(△¥30)
空売)¥12,345×4000(含み損¥60,000
空売)¥12,300×2000(含み損¥120,000

日立は売られ、ソニーは買われるという後場。なぜ今日ソニーがこれほど買われたのか?と考えたとき、やはりCPI前のポジション調整が終わっていなかったのかも、と思いながらこのまま勝負することにした。

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8035 東京エレクトロン ¥45,750(▲¥780)
空売)¥46,600×200(含み益¥170,000
空売)¥46,560×200(含み益¥162,000
空売)¥46,500×400(含み益¥300,000
空売)¥46,470×200(含み益¥144,000

6857 アドバンテスト ¥8,620(▲¥120)
空売)¥8,700×2000(含み益¥160,000
空売)¥8,680×2000(含み益¥120,000
空売)¥8,650×2000(含み益¥60,000

6920 レーザーテック ¥23,850(△¥620)
空売)¥23,230×2000(含み損¥1,240,000

エレクとアドバンはとっくに75日線を割り込んで売り込まれているけれど、レーザーはきっちりと反発する動きで、さらに傷口を深くしてしまった。やはり人気銘柄は違うなぁ・・・と感心する。これで今夜逆目ならば200、300は簡単にやられそうで嫌な感じ。

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4063 信越化学 ¥18,735(▲¥295)
空売)¥19,030×2000(含み益¥590,000
前場と変わらずで引けた信越。米国比率が高いだけでなく米国子会社の塩ビも減少傾向にあるからね。


6954 ファナック ¥22,700(▲¥100)
空売)¥22,800×1500(含み益¥150,000
要するに日経平均の調整銘柄的な役割のファナックだけに、後場の揉み合いは値が固まって動かなくなるってことだろうね。

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6532 ベイカレント ¥46,250(変わらず)
空売)¥47,100×400(含み益¥340,000
空売)¥47,050×600(含み益¥480,000
多少押した局面もあったけど結局前日と変わらずで引けた。あとは地合いが崩れないと取れない位置、と言うことかもしれない。


9983 ファーストリテーリング ¥71,540(△¥430)
空売)¥72,200×200(含み益¥132,000
空売)¥72,100×200(含み益¥112,000
空売)¥72,000×400(含み益¥184,000
終始日経平均を支え続けたファストリ。けれども寄与度は¥15そこそこで、これもファナック同様に硬直していた。


本日の収支(前場・後場合算):+¥1,570,000


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雑感彼是

さて、いつもなら大引け後、米国ダウCFDも日経CFDも大きく動くのだが、流石に今日はほとんど動きがないねぇ。これで欧州が始まると、連動性から上か下かに多少は動くだろうけど。それにしても、この状況下で中国上海や香港ハンセンが上昇しているのも違和感がある。

しかし、こういう状況下でイエレン財務長官はまだインフレは一過性と主張し続けている。

けれども物価に関して言えば、11月に入ると欧米、特に米国はクリスマス商戦に突入する。この時、物不足でパニックにはならずとも需要が先行するということは物価上昇を意味する。パウエル議長やイエレン財務長官がインフレは年内ピークと言ってる理由はクリスマス商戦だからね。

なので、今日無理筋かもしれないほどのポジションを建てて持ち越すのは、俺自身も10月、11月と物価は上昇すると思っているから。つまりインフレはますます厳しくなる可能性が在る。さらにPPI(卸売物価)は、CPIよりも3%も高い水準にあって、そこに原油高と金利上昇が追い打ちをかけているわけで・・・。

業績をなんとか維持したい企業は、もはや販売価格を値上げするしか手がない状況だしね。

あとは統計の精度次第だと思ってるんで・・・。