イタリア旅行記(コロナ参考編) | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

このご時世に海外旅行に行くのは理由はどうあれいろいろと問題があるので、わざわざブログで報告する事でもないので当初は何も書かないつもりでした。

ですが、コロナ禍での旅行は今までと違うめんどくささや、あるいは利点など、いろいろな部分で興味がある方もいらっしゃるでしょうし、そもそも私が炎上を気にするというのも今更とも思いまして、やはり書こうという気になりました。

ほいみんは、普段はコンビニに行くのが月に2日ぐらい、品川の別宅に直行直帰するのが月に2~3回、あとは治療やワクチン関係で年数回しか外出していないので、ごちゃごちゃ言うんじゃねえ!というのもあります。まぁストレスでブチ切れそうになったわけです。

結果的に外れましたが、8月にはワクチン接種が進んでいるので、9月の段階ではもう旅行は問題にならないぐらいに感染が沈静化していると思ったのが旅行を決断した一番の理由ですが。

今回は、ただの旅行記ではなく、あくまでもコロナで今までの旅行とどう違うか、もしこれから計画される方がいらっしゃれば参考になるように、そちらに焦点を当てて書きたいと思います。

今回はミラノ拠点で6泊だったのですが、もうその場所の選択からして大いにコロナの影響を受けています。

まず、対象国、地域を選ぶ時に、スムーズに入国、滞在するためには、旅慣れていない人にはワクチンパスポート前提でないと何かと難しいです。

PCR陰性証明でも入国、滞在はできるのですが、これは有効期限が検査後72時間になるところがほとんどです。ですので入国までは可能ですが、滞在中に切れて、再度PCR検査が必要になります。現地のクリニックを予約してスムーズに行える人はあまりいないでしょうし、検査の時間など、かなりの無駄も生じます。

そして、帰国時の日本入国にはPCR検査の陰性証明は必須なので、結局1回はこの検査を現地で受けなければなりません。しかも検査方法とか陰性証明のフォーマットとか、いろいろめんどくさいだけでなくて、間違っていると本当に帰国できないという恐ろしいトラップも待ち構えています。

私が旅行を決めたのは一カ月以上前なので、今は少し選択肢も増えていますが、その時は選べる余地がほとんどなく、私にとっては


「ワクチンパスポートで入国可能なこと」
「現地PCR検査で日本語でのアシストが受けられること」
が絶対条件で、かつ
「日本人にそれなりになじみがある、困った時にサポートを受けやすそうな国」
「できれば私が行ったことがなくて、行きたい国、だめなら街」

ということで、ほとんどが候補から脱落してしまい、残った街がミラノという事になりました。イタリアは行ったことはありますが、食事の苦労がないことがわかっていましたし、事前に現地の状況がつかみやすく、普段使っている現地ツアー会社の案内でPCR検査が受けられるというのも大きいので、この辺で手を打つことにしました。

もうここまででかなりの人が嫌になりましたね。私もそうです(・∀・)

しかし、まだ現地の話にはなりません・・・。

さて、航空券はマイレージで無事に、行きはオーストリア航空でウィーン経由、帰りはルフトハンザ航空でフランクフルト経由でとりました。宿は、直前までキャンセル可能にして、感染対策がしっかりしてそうな5つ星、でも無駄にお金を遣いたくないのでリーズナブルな宿を確保しました。

なんて計画を少しずつ立てているうちに、帰国便が欠航になって滞在予定が強制的に1日延びました。その後また1週間ほどして、帰国便の片方が便名、時間変更になりました。

こりゃあ、実際に飛行機が飛ぶまで何があるかわからんね・・・(´・ω・`)

でももう心は旅行に行くって決めてますし、ただ突き進むのみです。

旅行前にやることとして、まずPCR検査。

ワクチンパスポートで入国できることになっているとはいっても、このご時世、いつルールがかわるかわかりませんし、日本のはデジタル証明できませんし、他の国を経由しますし、さすがに陰性証明なしで行くのはリスクが大きいです。

 

 

クリニック探しはネットでTeCOTという島耕作の会社みたいなサイトがあって、ここで条件指定して探すことができます。もちろん自力で探しても大丈夫です。早ければ午前中に受けて午後に陰性証明書をもらえます。3万円ぐらいですが、これは必須でしょう。注意するのは、現地の入国時間を考えて、検査時間を調整することぐらいです。

 

 

 

あとはイタリア入国にはPLF Documentというものが必須になります。これは、イタリアに入国するための個人情報や、入国までのすべてのルート、時間、座席なども含めて細かく申告するもので、送信後に帰ってくるQRコードを保存しておきます。イタリア語で書いてあるのでかなりめんどくさいですが、これは必須なのでしょうがないです。

 

ただ、今回実際の入国には現地ではチェックがどこでも行われませんでした。理由は不明ですし、パスポート番号に紐づけであるいはほかの場所で行われていた可能性はあります。

海外旅行保険はいつものやつでコロナ保障も入っているのでこれは心配なし。

さて、こんな感じでやっと出発です。

成田空港でワクチンパスポートのチェックが行われます。PLF Documentを記入したかどうかの確認もされます。

そしてやっと離陸。

飛行機はガラガラです。機内備品も、歯ブラシセットとか靴下とか、そういうものはなくなってました。大変なのでしょうね。

ウィーンでのトランジットで入国手続きになって、ワクチンパスポートとPCR陰性証明のチェックがありました。たぶん私が手持ちだったから両方を確認しただけで、片方だけで大丈夫だったと思います。

他の場所でも同じですが、通常他国の人はQRコードを見せて終わりですが、日本の紙の証明書はやはりちょっとチェックしづらいようです。彼らが気にしているのは2回打っていることと、ワクチンのメーカーだったので、ファーストドーズ、セカンドドーズ、ファイザー、ファイザー、OK?みたいな感じで指で示すとスムーズに進みました。

ここを越えてしまうとあとは何もなく、EU内なのでミラノの空港では何のチェックもなく入国できました。空港からはタクシーでホテルに。もちろん、ホテルの入り口には消毒液は常備されています。

やっとここから写真付きブログになります(・∀・)

初日はミラノ市内観光。

 

 

ホテルの朝食はバフェ風ですが、感染対策のため、ガラス板の向こう側に食材が置いてあって、こちらは指定してとってもらう形式になっていました。食材は少なめですがしょうがないですね。

ほいみんは薄い使い捨て手袋も持参していましたが使う機会はありませんでした。

 

 

ダイエットしてたので食が細くて、朝はこれで十分です。

 

 

ホテルは快適でしたが、カードキーを穴に突っ込んだらそのまま奥まで入っちゃって二度と出てこなかったのだけは呆れましたね(・∀・)

 

さて観光ですが、現地ツアーのようなものは今はほとんどありません。何よりも、訳の分からない人たちとの混載ツアーなんてまっぴらごめんですし、プライベートツアーが組めたとしても、ガイドさんと濃厚接触間違いなしですし、これもダメ。

 

ただ、今回でいうと最後の晩餐の鑑賞、ドゥオーモの内部観光などはチケットが必要で、個人で予約するのが難しい(空きがない)ので、これだけは現地集合のミニツアーに参加して入場しました。

 

 

入場に際してはID(パスポート)とワクチンパスポートが必須です。実はほいみんはパスポートを携帯するのを忘れてしまって、イタリア人だけど日本語が超うまいガイドさんと「どうしましょうかねえ」なんて言ってたんですけど、ドゥオーモ入場ではツアーメンバーが続々入場する流れで何となく入って(ワクチンパスポートはしっかりチェックされた)、最後の晩餐の絵の所では話をした結果、パスポートのスクショでOKという事になって無事に入ることができました。

 

 

この日は土曜日で、街はかなり賑わっていました。でもきっと往年のミラノとは程遠いんだと思います。あと、私は知らなかったのですがちょうどF1が開催されていて、その客足が大きかったようです。F1が終わっている旅行最終日などは一番混雑するエリアでもガラガラでしたから

 

 

これは揚げピザの店の列なのですがとにかくすごい行列でした。入り口が2つあって、この反対側にもさらに長い列。


 

並んで食べてみましたが、作り置きの揚げピザでちょっと残念だったかなと。食が細すぎて、揚げ物を数カ月ぶりに食べたほいみんは、1口でお腹がいっぱいになってしまいました。もちろん不味くはないですよ。イタリアの食べ物はほんと外れが少ないです。バルサミコさえなければ(´・ω・`)

 

現地マスク事情について書きますと、街中では着用率は5割強ぐらいでしょうか。たぶん、現地の人と観光客の比率によって着用率が大きく変わるので、場所によってはほぼ全員マスクしてたりします。レストランで会話の合間にマスクをしてるような方もいました。

あとは鼻マスクじゃなくて腕マスクとか結構いましたね。何やってんだあいつら(・∀・)

公共の場所では着用率は100%でした。各所に消毒剤も置いてあります。そういう意味では彼らもそれなりに感染対策を行っているように見えます。

でも一つだけ明確に「違うな」と感じたことがあります。

それは、日本人がマスクをする理由は、ほとんどが「人に移さない」「自分が感染しない」という意識だと思うのですが、彼らはどうもそうではありません。

彼らはマスクをしていても至近距離で大声で話をしますし、隣りに座って(席を外さず)お互い大きな声で電話をしたりしてます。普通車両などだとやかましい声で、狭い空間で、でもマスクをして通路越しに話をしています。

彼らがマスクをしているのは、レギュレーションだからなんですね。別に人に移さないようとかあまり考えていない。ルールは守る、しかしルール以外は自由、ただそれだけのようです。

彼らには法的強制力を持ったロックダウンが必要だけども、やはり日本はそこまでは不要なんじゃないかな、と感じた出来事でした。

 

さて、ちょっとは旅行の話をしますね。

初日はミラノ中心部の観光を一通りして、翌日は新幹線でヴェローナという街に行きました。知る人ぞ知る?ロミオとジュリエットの舞台となった街です。

 

 

現地へは新幹線で行きました。座席予約については、omioというアプリがあって、これを使えば日本から簡単に予約ができます。EUならばこれで旅行になんの不自由もないんじゃないかと思います。似たような駅名が多いので間違わないようにしましょう。
 

発車5分ぐらい前に急に出発番線が表示されたりしますので、そこは日本と違って注意が必要です。

車内ではワクチンパスポートのチェックがしっかり入ります。でも乗ってから「持ってない」と言ったらどうなるのかはわかりません。普通列車ではチェックは入りませんでした。新幹線はFRECCIAROSSAとItaloと2種類乗りましたが、どっちもチェックされました。アルコール消毒の液体やシートも配られます。

 

 

 

ヴェローナは日差しの眩しいイタリアらしい街で、日曜という事もあって大混雑していました。ジュリエットの家には1時間以上待ちの長い列。
 

 

もっとも、事前にチケットを買って優先入場する方法はあったようです。何しろ混雑どころか人すらいないのではと思っていたのでこの大混雑は意外でした。

ここでもIDとワクチンパスポートのチェックはしっかり行われます。


入場の列で長い時間待って、さらに中に入ってからジュリエットの家に入る列がまた長い時間かかる(優先入場がどんどん先に入って、しかもコロナで入場数を絞っている)ので、ほいみんは中には入らずにここで離脱しました(・∀・)

 

 

これがビリケンさん(ジュリエット)です。右のオパーイだけ金色に輝いていますが、ここを触ると幸せになれるという話らしくて、みんなオパーイだけ撫でてゆきます(・∀・)

 

 

そんな感じで、ヴェローナは休日の郊外外出によい場所のようで、とても混雑していました

 

イタリアはほいみんですら食の不安を感じさせない国で、食べ物はほんとおいしかったです。といっても、偏食は偏食なので、たべられるものはごく限られていますが、それがどれもおいしいので文句がありません。
 

 

(何度もしつこいですが)食が細くなっているので、軽く食べるときは生ハムだけで十分。

 

 

日本料理店ではお寿司とちょっと変わった焼うどんを食べましたが、どちらも日本で十分に通用する味で申し分なし。

 

 

ニョッキのトマトソースや、いろいろ堪能させていただきました。

 

 

食べる場所も、普段は予約も難しそうなガレリア内のレストランですらこの人出ですから楽勝です。そういう意味では「冒険」してみる価値は十分にあると思います。

当然ですが、現地にいる日本人はとても少ないようで、日本人が多そうな日本料理店でも、
「日本人の方ですか~。それでどちらからいらしたんですか?日本ですか、えぇ!?日本!?」
みたいな派手な驚き方をされました。みなさんに驚かれますけど喜ばれてはいました。

 

ミラノの街観光は2日とった(帰国日が1日延びたから)のですが2日目は行く所がないのでちょっと離れたサンシーロ競技場と競馬場に行きました。
 

 

が、競馬場は完全に閉まっていて、周りを歩きましたが写真を撮る場所さえ見つからず・・・。サンシーロスタジアムは内部に入れるツアーがあったのですが、これが日本のワクチンパスポートではチケットを売ってくれない。

何度かしつこくチャレンジして、イタリア語翻訳で日本はグリーンカード(ワクチン接種証明書)は紙なんだって言っても、携帯見せろ、それはダメだの一点張りで、結局入れませんでした。

 

この辺は周知徹底されていないので、そこにいる人が知らない人で、頭が固かったり外国人が嫌いだったりすればそれでアウトだとあきらめるしかありません。もう一人の係員の方は「俺はいいと思うんだけど、彼女が・・・」みたいなことを言っていましたし。

まあそのぐらいはしょうがないですね。

 

 

 

帰りに地下鉄に乗ったのですが、以前のイメージとは違って、とても明るくて清潔、怪しい人もいませんし、何なら車内でぐーぐー寝てる人も何人かいたので、とても安全でした。
ほいみんは逆向きの電車に乗ってしまって悲しいことになっていましたが・・・(´・ω・`)

この日は夕方に帰りのためのPCR検査に行ってきました。これはガイドさんもいましたし、車で20ぐらいのクリニックでスムーズに完了。日本よりも軽めの検査方法で、あれだと陽性でも出ないのでは?とちょっと心配に思いましたが・・・。

この結果が翌日以降にメールで送られてくるので、必ずプリントアウトして持ち帰ります。

翌日はベルガモという景色のよい場所に普通列車で観光、最終日は往復6時間かけて新幹線でヴェネツィアまで行ってきました。

 

 

ヴェネツィアは変わらずの混雑。でもやっぱり観光地はこの方がいいですね。旅行に来たという実感がわきます。
 

 

人が減って水がきれいになったというニュースがありましたが、感じるほどではありませんでした。あとは名物のゴンドラは感染症対策のためでしょう、歌の歌い手がどこにもいませんでした。注意してみていましたが一人もいなかったのでそういう事なのでしょうね。
 

 

 

人が多いと言っても、まだまだ広場ではこの程度です。

かなり夜遅くなる電車で帰る予定でしたが、翌日が帰りですし、少し早めに切り上げてきました。

そして帰国日。PCR陰性証明書、ワクチンパスポート、帰国時に提出する誓約書(機内でも配布された)を絶対にスーツケースに突っ込んだりしないように気を付けて、あとはアプリのインストールするガイダンスなどを確認。

 

 

ミラノの空港で、日本で提出する「質問表Web」というものをちゃんと入力しているかの確認(QRコードの提示)が必要になるので、これも入力しておきます。

まあEUは大丈夫ですEUは。

で、機中。問題はここ。

旅行中、コロナっぽい?人は全く見かけなかったんですが、フランクフルト発の飛行機はそれはそれは怪しい人がたくさん・・・。

怪しい人は全員日本人ですが、顔が真っ赤で咳と鼻水が激しい人が3人、他にもずっとくしゃみと咳をしていた人が3人ぐらいでしょうか、ナニコレ!?あんたたちほんとに陰性証明持ってるの!?みたいな人がたくさん乗り込んできましたよ・・・。

他のお客さんも座席をお互いにずいぶん気にしていて、最初にCAさんと空き座席を確認しながらデフラグしていって散らばったのですが、気になって気になって仕方ありませんでした。

PCR検査が陰性と言っても、例えばどうしても帰りたかったら、同時に複数個所で検査すればたぶん1カ所ぐらいは陰性になりますからねえ・・・(´・ω・`)

てな感じで羽田に到着。

日本の検疫システムはザルだとか言っている人がたくさんいますが、私が感じたところでは、日本の検疫がザルならEUはただの「輪っか」です。ザルの握る部分だけで中がなにもない「輪っか」w

日本の検疫は細かくてめんどくさくて、煩わしいです。他国と比べても十分厳格ですので、これ以上は難しいと思います。たとえあのおやじ連中が陰性ですり抜けてしまったとしても(´・ω・`)

検疫担当の外国人比率が多かったのが気になったのですが、英語ができないと対応できないでしょうから、なるほどこれは仕方ないんだなと思いました。

 

 

誓約書の確認、アプリのインストール設定チェック、使い方の説明、帰りに公共交通機関を使わない事の確認、そして最後に抗原検査、すべての過程で手指消毒、日本だけなんでこんなに厳しいの?と思う人もたくさんいると思いますよ。

 

 

ほいみんは「コロナタクシー」という帰国者サービスを頼んで、それで帰りました。羽田から千葉の家までで2万円でした。

帰ってからは毎日確認の連絡が来ます。ただし直接の電話は今のところ来ていません。

という事で、今回は旅行記というより説明ばっかりになってしまいましたが、もし今後、よっしゃー俺もチャレンジするぞ!という方がいらっしゃったら参考にしていただければ幸いです。

 

(ミラノ編 完)