浦島太郎相場に注意

浦島太郎相場に注意

米国市場の下落要因の一つはドル高にあるかもしれない。もちろん、長期金利が上昇しているのだからドル高になるのは当然だけど、「金利高+ドル高」というのは輸出企業(特にハイテク)は、影響を受けやすいわけだからね。

ドル高になれば、当然だけどコモディティが下がる。ドル価値が上がるわけだから、ドルで表す価格は当然下がる。だからコモディティはやはりドル高、金利上昇警戒ということで大きく売られた格好になったね。

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さてさて、こうなって米国下院では僅差で200兆円のバイデン対策が可決され、上院に送られる。けれども、民主党も愚かすぎるのは、少なくとも新型コロナ対策予算は、約15万円の現金給付、家賃の猶予とか失業手当の上乗せとか、公立学校の授業再開のための予算とか、そういうのは2月末がギリギリ限界と言われる中、どう考えても揉めに揉める最低賃金¥1,500以上と定める法律もパッケージになってる。

そして失業手当の上乗せが期限となる3月14日までに可決し、大統領署名に漕ぎつければいいと言い出してるしね。上院では民主党、共和党の勢力は50対50だけども、この最低賃金引上げに関しては民主党内からも反対が出ると言われてる。現に下院では2名が反対票を投じてる。そして共和党はもちろん反対で一致しているので、恐らく上院の審議がグタグタになるはず。

最終的には、この最低賃金引上げ法案を抜いて、可決するんじゃないかと思うけどね。そうなれば、上下院の法案をすり合わせる必要も出てくるので、遅れる要素満載というわけだ。

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そう考えると、日程的に3月上旬の相場は、あまり強い要素が見当たらないことになるし、少なくとも上旬の調整は不可避かもしれないねぇ・・・。

結局のところ、少なくとも来週くらいは調整局面または揉み合い局面と見るのが妥当のような気がする。あとはFRB次第。もしももう一度大きく突っ込むような状況になると、長期金利の上昇に関しては余裕のコメントだけでなく、具体的な行動に出る、またはそれを示唆するようなことになるかも。

そんな状況が夜間に出たら、売り坊はアウトだし・・・。

買い方は留飲を下げるかもね。

いずれにしても朝起きたら様変わりといった浦島太郎相場に要注意だな。

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