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カテゴリ:優待株について
さて今日は久々に 2020~21主力株概況シリーズ です。
35位 2737 トーメンデバイス (東1、9月優待) ◎◎
PF時価総額35位の上位銘柄は、韓国サムスン電子の日本国内最大の特約店のトーメンデバイスです。2014シーズン20位、2015シーズン30位、2017シーズン44位、2018シーズン33位、2019シーズン33位と、長年PF上位の地位をずっと保っている超実力派銘柄ですが、今年もここで泰然と登場してきました。
現在の株価は3910円、時価総額265億円、PBR0.81、自己資本比率32.0%、今期予想PER8.30、配当利回り4.1%(160円)、総合利回り4.3%(160+10=170円)で、優待は100株保有で9月株主に食用油詰め合わせセット(5本)もしくは1000円相当のクオカードなどです。2020年8月21日に変更のIRが出ていますので、詳細は こちら をご覧下さい。
トーメンデバイスは下記のデータを見れば分かるように、過去25年間一度も赤字がなくしっかりと稼ぎ続け、かつ着実に成長しています。今期2021年3月期は新型コロナウイルスの影響で少し減益予想ですが、ま、これは「世界的な未曽有の異常事態」であり仕方ないと思います。
(上記データはmsnニュースより引用)
ところで2014年の1月27日に、トヨタグループの商社で2006年に トーメン を合併した 8015豊田通商 がTOB(株式公開買付)で 7558トーメンエレクトロニクス を完全子会社化することを発表しました。そして今は既にめでたく上場廃止となっています。ちなみに現在の社名は ネクスティ エレクトロニクス です。
そして旧トーメンエレクトロニクスとここトーメンデバイスは共に豊田通商傘下の兄弟会社の関係になります。(トーメンエレクトロニクスが複数の外国製半導体を取り扱うのに対し、トーメンデバイスは韓国サムスングループ製半導体および電子部品を専門に取り扱っている。) そのため誰でも、「これはトーメンデバイスも2匹目のドジョウになれるかもしれないな。」と思うわけで、株価もたまにそこに思いが及んで跳ねることもあるのですが、
過去の経験上は 「狙ってビシッとTOBを獲る。」というのは、「言うは易し、横山やすし。」で、実際には至難の業 です。
で健全な銘柄を買うほうが通常安全である。」と述べています。狙ってTOBを取れたときの快感というのは最高ですが、 我々は別に快楽を求めて投資をしているわけではない ですし、そこに過剰な期待を抱くべきではないとは思っています。
その一方で、現在のトーメンデバイスは業績絶好調でかつ指標的に安く、トーメンエレクトロニクスの問題が「TOB後に勃発した価格決定裁判」を含めて完全に片付いた今、豊田通商側から見ればTOBしたいという経済的なインセンティブは間違いなくあるでしょうし、実際にTOBに踏み切ってくる確率も25%程度はあるのではないか?と個人的にはずっと考えています。また私が調べた範囲では既に 「トーメン」の名を残す会社はここトーメンデバイスのみ となっています。
そのため私は、
「TOBがあれば30~40%の利益になるだろうからそれで良い。もしもTOBがなければ黙ってそのまま優待品を貰い続ければ良い。これは悪くない、PF上位の一角として勝負できる、心理的に有利でかつ魅惑的な投資アイデアだな。」
と考えています。
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Last updated
Feb 28, 2021 10:45:11 PM
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