2020.12.04
# 住宅ローン

年収450万の33歳男性が「不動産投資」で自己破産…その「ヤバすぎる末路」

住宅ローンで投資をしてしまった

不動産セミナーで声をかけられ…

秋山裕樹さん(仮名)は独身の33歳で都内在住のサラリーマンだ。年収は450万円ほどである。

以前から不動産投資に興味があり、SNSで「不動産投資で不労所得を得られる」というセミナーの情報を見て興味を持ち参加した。

〔PHOTO〕iStock

そこで出会ったのが、自称不動産コンサルタントのBだった。Bは、あるマンションの一室への不動産投資のメリットをこんなふうに語った。

・自己資金ゼロで住宅ローンを組み、その資金で不動産オーナーになれる

・サブリース会社(借り上げ会社)と呼ばれる企業が35年にわたって物件を借り上げ、家賃を保証する「35年借り上げ方式」なので、家賃滞納の心配もない

・自分が死んでしまった場合に住宅ローンの支払いを肩代わりしてくれる「団体信用生命保険」に加入できるので生命保険代わりになる

・住宅ローンの返済が済んだ老後は、家賃収入がそのまま秋山さんのものとなる

自己資金ゼロで不動産を自分のものにでき、老後の収入が期待できる――秋山さんはこの説明にとても魅力を感じた。

Bに「とりあえずローンの事前審査をしてみましょう」と言われ、後日、申込書に記入、身分証明書や収入証明をメールで送った。数日後、「事前審査が通りました。物件も決まりましたので、契約に進みます」と言われ、郊外の築30年の2LDKのマンションの販売チラシをBから提示された。

 

話があまりにスピーディに進むのと、物件の築年数が古かったので少し不安はあったが、持ち出しゼロで不動産オーナーになり、サブリース会社が35年借り上げてくれる家賃収入でローンの返済ができると聞いていたので大丈夫だと思ってしまった。売買契約をするときに不動産業者Cを紹介され、売買契約を締結した。

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