米ブロックチェーン企業のコア・サイエンティフィック(Core Scientific)は中国の大手仮想通貨マイニング製造のビットメインと、北米初の共同修理センターとして契約を結んだ。

コインテレグラフに共有されたリリースによると、コア・サイエンティフィックはビットメインのマイニング機器の修理サービスを提供する。今回の契約によってアジアへの機材の輸送コストを削減し、マイニング機器の修理にかかる時間が短縮できるとしている。

さらにコア・サイエンティフィックはビットメインの「アント・トレーニング・アカデミー」の認定を受けたエンジニアが保証対象外の機材の修理も行うことが可能になったという。

コア・サイエンティフィックのブロックチェーン開発担当シニアバイス・プレジデントであるタラス・クリク氏はコインテレグラフに対し、仮想通貨マイニングでのシェアは中国が以前として支配的であることを強調。ビットコインのハッシュレートでも中国が世界をリードしていると話した。

しかし、中国以外の国、特に米国がマイニング業界でのシェアを拡大するなかで、シェアが分散化していることを指摘した。

「北米での需要の増加によって、米国とカナダにある機材を維持するための修理サービスへの負荷が大幅にかかっている。ビットメインの共同修理センターに選ばれたことで、北米の顧客やビットメインユーザーに対し、修理にかかる時間やコストが大幅に削減できるようになったことは重要なことだろう」

コア・サイエンティフィックの最高カスタマーサクセス責任者であるラッセル・カン氏は、北米に修理センターがあることに対する利点を次のように語った。

「少なくとも、コア・サイエンティフィックの修理センターを利用することで、ユーザーは香港への国際輸送コストを節約できる。さらに重要なことは、米国の大規模なオペレーターが保証修理を行うことで、修理中の機材の稼働停止時間が大幅に短縮されることだ。輸送コストの節約は、1台あたり100ドルと見積もられており、北米内に修理センターを持つことで、修理時間を2週間も短縮することができる。」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン