分散型取引所(DX)のユニスワップが発行したガバナンストークンUNIで昨日の仮想通貨業界は盛り上がりを見せた。とりわけDeFi(分散型金融)銘柄への波及効果は大きく、韓国のブロックチェーンリサーチ企業であるシャングル(Xangle)によると、UNI発行以降で取引所に上場するDeFi銘柄は平均208%上昇した。

UNIトークン自体も発行開始から数時間以内にバイナンスやフォビなど少なくとも10以上の世界の取引所に上場された。

シャングルが調査したのは、ユニスワップに上場した後で中集権型の取引所に上場したトークン10種(YFI, YFII, REN, RSR, ZAP, AMPL, OM, BAL, SNX, UMA)。これらが平均で208%以上のリターンをもたらしているという。

独自トークンUNI

ユニスワップの独自トークンUNIは、ユニスワップからのフォークであるスシ・スワップへの対抗手段ともみられる。

ユニスワップは、10億UNIを発行。4年間をかけて利用可能になる予定だ。60%がコミュニティー、21.51%がチームメンバーと将来の従業員、17.8%が4年間のベスティング条項で投資家に、0.069%が4年間のベスティング条項でアドバイザーに割り当てられる。

また、これまでユニスワップに関わった全てのイーサ (ETH)アドレスに対して400UNI(1200ドル超)をエアドロップした。

4年後からはインフレ率2%が永遠に続く設計になっている。既存のUNI保有者を犠牲にしてまで新規参入や貢献を取り込むことを重視している。

ユニ・スワップは、0xのような分散型取引所のように買い手と売り手をマッチさせるオーダーブックを採用するモデルと異なり、常に資産の売買を目指す流動性プールを使う自動マーケットメーカー(AMM)モデルを採用している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン