「新しい座り方」に気づいた3月
人が街に戻りつつある。
自粛期間から緊急事態のあいだ、とくにゴールデンウイーク中まではほんとに人をみなかった。
このあいだに東京都心の電車の中では不思議な「着席ルール」ができていった。
そもそも人があまり乗ってなかったからだろう。人と人が離れて座ろうという自然な動きからできあがっていった。
「一席ずつ空けて座る」という座り方である。
4月の上旬にはすでにできあがっていた。
東京でもまんなかの電車、山手線ではそういう座り方をしていた。中央線でも見かけた。
〔PHOTO〕Gettyimages
山手線や中央線の車輌は、だいたい7人掛けである。
座席の途中に2つポールがあって、2人・3人・2人と座れるように工夫がなされている。
AB.CDE.FG
こういうふうになっている。「.」はポール。
今回の新ルールはここで「一席づつ空けて座る」というところに特徴がある。
なんか、いかにも東京らしい、という感じがする。
感染者が増え出した3月末くらいから、この座り方が定着しはじめた。
一席ずつ座るので、座るのはACEGとなる(●が人を表す)。
●B.●D●.F●