新型コロナ「本土決戦」のシナリオ。
昨日の日経平均は小さく反落。
あまり方向感のない一日となり、
結果的には反落していますが、
非常に小さな下落幅だったのは、
どちらかというと好材料です。
直近の上昇幅を考えれば、
利確の売りが出て当然ですが、
失速して売り崩されるという、
嫌な展開にはなっていません。
欧米で新規感染者の増加数等に、
若干の希望の光がみえるなか、
FRBが「禁じ手」といえる緩和策で、
資産バブルの演出に舵を切るなど、
海外からの強い「追い風」もあります。
本日の日経平均はこれを反映して、
しっかり目に動く可能性があります。
もっとも。
そうして株価が安定していくには、
国内における新型コロナの状況が、
ある程度、制御されたものであり、
今以上に強力な措置の発動を、
必要としないものであることが、
その大きな前提にあるといえます。
直近の感染者の増加ペースをみれば、
まさに「本土決戦」という状況ですが、
一応、「緊急事態宣言」は出たものの、
「休業要請」等の発出には躊躇して、
「これまでと同じ」との言葉を、
国民に向けて発していることが、
吉と出るか凶と出るかによって、
今後の日経平均の相場展望や、
今年移行の政局シナリオにも、
天と地ほどの差が出るでしょう。
多少、雲に切れ間が出たとしても、
問題の根本解決にはまだほど遠く、
情勢は常に暗転し得ますので、
次号メルマガ（第312号：4月12日）で、
それらの要素を加味していきつつ、
今後の展望を分析したいと思います。
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