香港のアクティピスト提案、通る
4月8日に開かれたサン電子の臨時株主総会で、大株主が提案していた株主提案が可決され、前社長の山口正則氏ら取締役4人が解任された。
香港のモノ言う株主(アクティビスト)として知られるオアシス・マネジメント・カンパニー・リミテッド(以下、オアシス)の要求で開かれた臨時総会で、株主提案はすべて可決され、取締役9人(うち3人は監査等委員)中5人が大株主が提案した取締役となり、過半を握ることとなった。
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臨時総会での議案は4件。1号議案は会社側提案で、ソニー出身の辻野晃一郎氏を選任する議案だったが否決された。
2号議案は会社と株主が共に提案する形となった2人の取締役の選任で、これは可決。3号議案は株主提案で、前社長の山口氏、専務の山岸栄氏、取締役の山本泰氏、社外取締役の入部直之氏の取締役解任が議題とされ、これも可決された。
さらに4号議案も株主提案で、英国出身1人とイスラエル出身2人の外国人3人の取締役選任案で、これも可決された。争点にならなかった監査等委員3取締役を除くと、木村好己社長以外は入れ替わることになった。
山口前社長は71歳。2008年に代表取締役となり、2013年から2019年6月までは代表取締役社長(CEO)だった人物だ。