グローバル化は本当に必要であったのか?
私は長年、言ってみれば「グローバル化懐疑論者」であり、2018年12月17日の記事「パリから始まる反グローバリズムのうねりは『世界革命』に移行するか」、1月30日の記事「やっぱりグローバリズムの不利益を再認識すべきときが来た」などでその問題点と崩壊の可能性を考察してきた。
もちろんグローバル化にはメリットがたくさんあるが、デメリットも相当ある。今回の新型肺炎騒動は、これまで隠れていたグローバル化のデメリットを白日の下にさらし、我々に改めてこれから進むべき道を決めるチャンスを与えてくれたのではないであろうか?
3月2日の記事「新型コロナ、『マスク売り切れ』騒動だけじゃすまない『日本の大問題』」で述べたように、日本のマスクの8割が輸入品で、そのほとんどが中国製であったことが、今回のマスク不足の根本原因だ。
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有事に能天気にマスクを他国(共産主義中国など)に贈呈するのは、日本の一部の腐敗した政治家や官僚・役人くらいで、中国を含む他の国々は「自国第一主義」が当然で、まず国民のためにマスクを確保する。したがって8割も輸入に頼るのはあまりにも危険だ。
グローバル化は平時には都合よく思えるが、有事には大変危険であることがこの騒動ではっきりと示された。