コインゲッコーの共同創設者でCEOのボビー・オン氏は4月6日、My Two Gweiとのインタビューの中で、仮想通貨取引所バイナンスによる仮想通貨データサイトのコインマーケットキャップ(CMC)の4億ドル(約436億円)規模の買収発表について、同氏の見解を述べた。

オン氏は、仮想通貨業界の中でのデータの問題に触れ、「多くの新しい取引所による取引高のごまかし」に直面していると指摘。コインゲッコーでは「データの整合性を維持」する取り組みを進めていると強調した。

さらに、インタビューの中では、競合であるCMCについて次のように述べた。

(バイナンスによる)買収の後、コインマーケットキャップが中立で独立した立場にいるのは難しくなると考える。だから我々が今、市場で最大の独立した仮想通貨データアグリゲーターだ

CMCがデータ整合性のための独自メソッドを保持する一方で、コインゲッコーは「トラスト・ソース」を使用して、「報告された取引量高が現実的」な場合は顧客によりわかりやすく提供するという。

バイナンスのCMC買収に懸念を示す声がある一方、仮想通貨コミュニティの中では、バイナンスによる買収をおおよそ好意的な意見も出ている。

仮想通貨取引所チェンジリーのエリック・ベンツCEOは、コインテレグラフに対し、今回の買収は両社にとって有効で、タイミングもベストだとの意見を述べた。

フィンテック企業デジタル・アセッツ・データの共同創設者でCEOのマイク・アルフレッド氏も同様の見解で、バイナンスは仮想通貨エコシステム内で運営する最強で最も尊敬されるべき会社の1つだとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン