新型コロナウィルスの影響で世界経済が甚大な影響を受けている。米国では失業保険申請数が急騰し、雇用への影響も出ている。その一方で、ブロックチェーン業界では求人を増加させようとする動きが出ている。

フォーブスの26日の報道によれば、米仮想通貨取引所クラーケンは約10%の雇用拡大を目指している。

現在約800人の従業員を擁するクラーケンのチームは、今後数週間で新たに67人を採用する計画だ。求人の多くは、顧客対応などの経験を求めているという。

また求人サイトIndeed.comでも、新型コロナウィルスの問題が浮上する以前の昨年12月時点と今年2月とを比較すると、仮想通貨関連の求人数が約3%増加している。

仮想通貨業界は強気姿勢

ブロックチェーン業界の専門家は、仮想通貨市場に強気の姿勢を示している。ビットコインマイニングの大手企業ビットメインの創業者ジハン・ウー氏は、中国のブロックチェーンメディアとのインタビューの中で、2020年の仮想通貨市場を楽観的に見ていると語った。

「2つの理由がある。1つ目は、中国と近隣諸国での経験から、コロナウィルスは約2ヶ月程度でコントロールできること。もう1つは、世界中の国々が量的緩和政策を導入していることだ」

米国の仮想通貨取引所ジェミニ共同創業者のタイラー・ウィンクルボス氏もビットコインについて強気姿勢だ。同氏は、ビットコインが「マネーの印刷という病に対して免疫を与えることができる世界で唯一のワクチンだ」とツイートしている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン