地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、アメリカの冒険飛行家チャールズ・リンドバーグ(Charles Augustus Lindbergh、1902-1974)が、単葉機「スピリット・オブ・セントルイス号(Spirit of St. Louis)」で大西洋の無着陸横断飛行に成功しました。
リンドバーグとスピリット・オブ・セントルイス号 photob by gettyimages
20日の5時52分にニューヨークを飛び立ったリンドバーグは、5800キロメートルを33時間30分かけて飛行し、翌21日22時21分(現地時間)にパリに到着しました。到着地点のル・ブルジェ空港には、到着を待つ大勢の人々が集まり、その人数は100万人に達したとも言われています。
パリ上空を飛行するスピリット・オブ・セントルイス号 photo by gettyimages
この成功により、リンドバーグは一躍国民的な英雄となりましたが、じつは冒険家としてだけでなく、工学者としても後世に残る業績をあげています。それは、「カレル・リンドバーグポンプ」という世界初の人工心臓の発明です。
心臓病だった姉を助けるために開発したもので、残念ながら実用化は姉の死に間に合いませんでしたが、ポンプで血液を循環させるというアイデアが初めて形になったものとされています。
飛行機の基礎はこの本で
軽く丈夫な機体の構造や安全のための工夫、操縦システム、エンジンと燃料系統、機体システムなど、「より安全に速く大量に」を目指す航空技術の最先端を、豊富な図解で解説します。