先週末に起きたフラッシュクラッシュのショックから立ち直るのは早かった。

17日に仮想通貨取引所ビットスタンプで5000BTCの売り注文があったことなどから、冴えない展開が続いていた仮想通貨相場。5月19日の昼前から上昇トレンドに再び戻り、ビットコインは執筆時点(20時)までの24時間で約10%の上昇。再び8000ドルを回復した。

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(出典:TradingView 「ビットコイン/米ドル(1日)」)

17日の下落要因としては、「クジラ(大口の仮想通貨投資家」による売却」、「操作ミス」、「ボットの故障」、「計画的犯行」、「ビットフィネックス」など、様々な観測が出た。実際のところはまだわかっていないが、ビットコイン強気派からは強気発言も相次いだ。

仮想通貨に詳しいeToroのマティ・グリーンスパン氏は、もし踏みとどまれば、過去最高値の2万ドルまで事実上レジスタンスはないという見方を示していた。

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また、仮想通貨業界最大の投資ファンドを運営するデジタルカレンシー創業者のバリー・シルバート氏が、今回の強気相場は2017年のバブルと違うと発言。確実にインフラが整ってきていると、前向きな発言をした。

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一方、19日は他の主要仮想通貨も軒並み上昇している。イーサリアム(ETH)は9%以上、リップル(XRP)は9%近くのプラスとなっている。(出典:CoinMarketCap