俺のこのブログは、株価が上昇トレンドになるとアクセスが落ちる(苦笑)逆に去年の暮のように日経平均が暴落するような局面では、増えるのですよ。もちろん、俺が「売り坊」やってるからかもしれないけど、売り坊は好きなんだけど、専門じゃないから地合いに応じて「買い君」もやります。要するに地合いを自分なりに判断して「乗る」だけなんだよね。
DEFO
そういうことだから、多分日本の個人投資家は「買い君」のほうが多いので、(ブログの)受けは良くないかも(苦笑)けれど、いまのような短期上昇トレンドでは、みんな相場に対して楽観してしまうから、やはりそう言う状況がいかに危険か、を言い続けないと、と思ってるんだよ。どうせ目先の戻りの利益は、今後起こるであろう株式市場の急落であっという間にすっ飛ぶんだから。今の株式市場はちょっと狂ってるからね。米中問題ばかりで、他の要素は一切無視(と言ってもいいくらい)だからなぁ・・・。まったく危険極まりないよ。

多分、もう日本株は「大天井」を打ったと見るね。去年の10月2日の¥2,448.07、が大天井で、今後はもうこれを越えられないというのは、結構確信がある。その辺のことを書こうと思ったけど、受けは良くないだろうなぁ、なんて思ってるけどね。理由はどう考えても世界経済がリセッションに突入するからだよね。

まず中国は、中国がいまの体制を変えられないと、これ以上はリスクが高くなりすぎてほとんど有効な政策はできないと言うレベル。いま現時点での中国はもう加速的に墜落の最中。理由は多分不動産や理財商品やら、国営企業の業績がどうにもならないレベルになっているところに、米中問題が沸いてきてトリガーを引いてしまったということだな。もう何をやっても止まらないよ。40兆円の金融緩和と減税をやるとか言っても高速鉄道の累積赤字だけですっ飛ぶわ。


米国も今は米中貿易協議が暫定的とはいえ決着に向かう、というんで急激な戻りになってるけど、企業の業績も下降気味で、しかもFRBが利上げもできず、資産縮小もできないという状況を冷静に考えたら、それって景気の悪化を意味するわけだからね。いかに今の株式相場が狂ってるが分かる。米国だけ好景気、なんて有り得ないと思うし、非常に好調だった米国金融機関の決算もここからは下り坂になるだろうし。それにもまして、もうじき国債の大量償還問題が浮上するから、その時にはCLO問題は確実に再燃するね。

英国とEUは目先ブレグジットがどう着地するか、だけどハード(合意なき離脱)になれば、その瞬間に株式市場、債券市場は大暴落することは決まってる。だから、それをどう回避するかというだけの話し合いが行われてて、それがメイ首相とEUとの協議なので、たとえソフトブレグジットになっても、内容次第(EUの妥協次第)では、それがEU解体のトリガーを引く可能性が非常に高くなる。ただでさえ、ドイツは中国と心中だし、ドイツ銀行の再建はまず不可能なんでEUの将来は非常に暗い。

そして日本は、これはもう救い様がない状況に追い込まれてる。まず、日本はもう落ちるだけだね。もちろん消費税増税が決定的だけど、しつこいようだけど、日米通商協議になるとまず自動車の芽は徹底的に潰される。米中協議でどれだけ中国がやられるか?ってことも大いに影響があるだろうけど、貿易額からしても日本は相応に負担を強いられる。だって、貿易黒字の大半は自動車だからな。しかも中国のウエイトが高いとくれば、お終いだね。

そういう状況にあって、株式市場が唯一拠り所にしてるのが米中貿易協議の暫定決着という構図なんだぜ。それが妥結して米国企業が潤うの?と考えると、せいぜい半導体製造装置とテスターくらいなものだろうし。中国市場に大いに進出できて、大いに利益をあげられる、なんて企業はないね。そうなって初めて気がつくんじゃないか?FRBが利上げできない理由ってやつをね。FOMCは確固とした理由があるから、全会一致でそういう(金融政策の転換を)決断をしたわけよ。重大な懸念があるって意味じゃないの?


じゃ、日本は、というと、消費税増税を安倍政権が中止しないから、日本企業はますます縮小する国内経済を回避して中国投資をしたがるようになる。日米通商交渉が始まってるから米国投資も視野に入れるだろうけど、日本の経営者は中国大好きだからな。けれども懸命な企業も出始めてるのよ。TDKなんてのは中国撤収を視野に入れてるらしいし、それは大正解なんだろう。けれど中国以外で当初は苦戦するだろうから業績は落ちるだろうけど。あとは自動車は非常に危機的状況。米国ダメ、中国ダメ、国内ダメ、で何とかなりそうなのは(中国韓国を除く)アジアくらいのもので、正直EVもヘッタくれもなくなるね。

そういう一連の状況を象徴するのがファーウェイ問題で、中国は半導体を自国生産するつもりなんだよ。それで中国のAIに肩入れしてるのはソニー、そして半導体技術はソフトバンクがアームを使って支援してるらしい。エレクSUMCO村田京セラもダメージを喰らう。そして関連ではないけれどファナックも、コマツも、ダイキンもダメ、富士通NECもダメ。。。みんなそれぞれ中国に深くかかわってるのよ。
欧州撤収を決めたホンダもだめ、英国生産の日産もダメ、当然トヨタもダメ、日米交渉でSUBARUはアウト。奮闘するのはマツダ鈴木だろうけどね。

ここまで書いてきて、お先真っ暗って感じだけど、いずれにしてもリーマンショック級の金融危機は確実にやってくると思うね。中国発かもしれないし米国発かもしれない。英国かEUか、それと日本発かもしれない。回避できるものもあるんだろうけど、こういう状況だと全部回避はほぼ有り得ないわけで、そうなると、やはり株式市場は阿鼻叫喚の下落を味わうのはいつ?みたいな、そんな状況だと俺は思ってるわけ。

まぁ、楽観もほどほどにせんとね。
(また性懲りもなくこんな記事書いたけど、当たるよ、きっと)
 
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