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【今週の日経平均を考える】テクニカルは上、ファンダメンタルは下

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【今週の日経平均を考える】テクニカルは上、ファンダメンタルは下

先週は、先々週末2月15日の押しの流れから一転、窓空け陽線で始まり、そのままじり高の上値追いをする雰囲気を作りました。

先週5日間2月19日から22日の営業日がすべて陽線となる不思議なチャート形状ではあるものの、それほど大きな幅の上昇には至らず、先週の寄り付きから200円ほどの幅の陽線を作る週足となっています。

とはいえ、ふたを開けてみれば切り上げしての週末入りですので、基本 上向きであるのが現状です。

短期的には本格的に戻しを試しており、目先の直近高値(昨年の12月13日)まであと400円ほどまで来ています。

ここを上抜けることで実質的な切り上げとなると考えます。

さらに75日線を突破したことで、日足での抵抗線は見当たらなく、上がりやすい形状に見受けられますが、週足で見ると26週線が下向きの状態で目前となっており、抵抗線と意識されているのではと思わせる状況です。

月足では上向きの24か月線を12月・1月と割り込んでおり、先週一旦上に出るものの、週末の引けは24か月線の下で引けて、上値抵抗線となっているように見受けます。

従って日足では真空のように見えますが、週足 月足では先週の値動きで上値抵抗線となっていることで、小幅な値動きになったと取れる形状です。

米中問題で一喜一憂している

ファンダメンタルとしては、米中問題で一喜一憂しているものの、足元の経済状態に不安があるのが事実であり、投資家心理は不安要素無く買いあがれる状態にないことから、先週のようなジリ上げしかできないというのが、現実だと考えます。

しかし、テクニカル的には短期的に上値追いをしており、今後もしていくだろう形状を作っていることから、売り手側が弱気になっており買い手側有利の状況です。

例年で言えば2月中半のヘッジファンドの換金売りを終え反発の時期で、その流れで権利取りという時期ではあるものの、素直に上がれる雰囲気でなく、アナリストたちも3月調整の意見が多方面から聞こえてきます。

そうなると例年と逆の動きという事もあり得ることを考え、3月後半に向けて押すなんてシナリオもありかなと考えます。

その上で、現状を見たときに、先週末の小幅安が押しの始まりなのか? 単純な上げてる最中の利確なのか? の見極めとなるのですが、今週の最高値を付けた木曜日が、21500円にチャレンジして引けでは2万1400円台で引けました。

2万1500円という値段としてはぴったりという意識以外は上値となる理由は無いと考えますが、ぴったりの金額への到達感は可能性として高値となることはありかなと思う事と、木曜日は25日線を割り込んだ押し目から9営業日となっていることで、再度25日線を意識するか、それ以上の押しがあるかもなど考えられる要素は、あります。

とはいうものの週明けは、微妙に上げてくる状況ですので、そのままジリ上げもと考えます。

今年のテーマとして、「細かい利確をする」という事に対して、理由を持っての売買行動と考え、私は買い玉の利確と日経ダブルインバースの買いを木曜 金曜と実行しました。

結果的に週明けに上げるなら、また買い直せばいいという考えでの行動です。

その上で、現状の2万1000円から2万2000円は10月から12月にもみ合った価格帯の多くの日柄で値動きしていた価格帯のため価格帯別出来高が多くなっており、しこりになっていると想定します。

そうなると、この値段帯の滞在時間が長くなることも想定されるし、この価格帯から上でも下でも抜け出したときの動きは早くなることも期待されます。

その上でテクニカル的には、上に抜ける可能性を多く感じ、ファンダメンタルとしては、下の可能性を高く感じますが、私の中のセオリーはテクニカルに重きを置くという考えですので、直近は上という考えもしっかり持っていきたいと思います。

現状分析

5日線

現状分析

一週間を通して上向きで位置としては一週間を通して上を維持しています。

週初めから上に乖離していましたが、週末にタッチしてきました。この後上にはじけるか?割り込むか?見極めとなります。

25日線

変わらず上向きを維持しており、位置も上への乖離を継続した一週間となっており、上昇を示した動きとなっています。

75日線

先週下向きから一瞬上向きに変えて週末 見方によっては下向きに変えて週末となっています。

位置は、先週一気に窓空けで上に乖離して乖離したままの一週間となりました。

この位置関係で基本 移動平均線の向きはすべて上で位置は上からローソク足 5日 75日 25日という並びで上昇トレンドの明確な位置取りまで25日と75日のゴールデンクロス待ちとなっています。

従って上昇トレンド入りまで間もなくという状況まで来ており、ここから明確になるか正念場です。

トレンドライン

イレギュラーですが、過去のサポートラインで12月26日の安値から1月29日の安値を結んだラインが、現状 上値抵抗線として機能していると見受けます。

さらに上は12月13日と12月3日の高値の横軸が抵抗線になると考えます。

下に関しては、12月26日と2月8日の安値を結んだラインが、サポートラインになると考えます。

さらには2月8日の安値の横軸が重要でここを割り込むと下への加速が起きてくると考えます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

上方シグナルが出ており雲の上 基準線、転換線の上 遅行線が日々線の上という強い形を形成しています。このまま雲を維持できるかに注目です。さらには上げてくる日々線と遅行線の位置関係も注目です。


ボリンジャーバンド

バンドがいびつな動きで+1から3σからTPライン -1σが上向きで、-2σ、3σが波打って結果 上向きとなっています。

この動きは、結果的に上向きのバンドで上昇を示していると考えます。

値動きが+2σと3σの間を推移しバンドウオークとなっており、週末に+2σを割って引けたことでバンドウオークを終了するか戻るかに週明け注目となります。

スローストキャスト

ゴールデンクロスを切り上げ、買われすぎゾーンで横に推移していることで強い値動きとなり、上値追いを示しています。その上で今週後半のデットクロスで2本のラインが素直に下りていくか?でこの後の強さを見極めです。

総合判断

総合判断

現状は上昇中でトレンドは強いと取れます。ただ天井圏もこの状況となっているところから、そのあとの動きでトレンドを変えていくので、現状が強いかたちのままのトレンドが続くかは微妙です。

崩れるまでは上に行く前提に気持ちを置いて、崩れ始めを見逃さないようにと考える状況です。

先週に入って動きは鈍くなってますが、上という方向感は示されているので、下がるかもという未来はあるものの、現状は上という値動きをしていることを受け入れ、そのことに合わせた玉の操作をしていきたいと思います。

週明けから2月相場の終わりとなり、3月相場入りします。月の変わり目で変化が出るか注目していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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城 晶子

執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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