地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1582年のこの日、ローマ法王グレゴリウス13世(Gregorius XIII、1502-1585年)による暦法改正の勅が出され、それまで使われていたユリウス暦を修正した新しい暦(グレゴリオ暦)が10月15日より施行されました。
グレゴリウス13世 photo by gettyimages
この改訂は、当時ユリウス暦で毎年3月21日と決められていた、キリスト教の祭日「復活祭」の日が、もともとの定義であった春分の日から徐々にずれてしまったため、これを解消するために行われたものです。
ユリウス暦は1年を365.25日として作られた暦ですが、物理的な1年の長さ(地球が太陽の周りを1周する時間)は、約365.242189572日です。グレゴリオ暦では、2月29日の閏(うるう)日を一定の規則に基づいて挿入することで、1年の長さが平均365.2425日となるように運用されています。
なお、このグレゴリオ暦でも調整は完璧ではなく、現在でもときどき閏秒が挿入されているのはこのためです。