年内の日本株にとって最大の障害は、もしかしたらソフトバンクの上場かもしれんぞ!

ソフトバンク上場、2.5兆円 買うのは誰?

記事が会員向けなんで申し訳ないが、この親子上場、基本的には海外ではない、というかあり得ない。特に先進国の主要市場ではまったくない(はず)。その理由は簡単で、「二重の資金調達」にあるのは言うまでもないよな。結局上場後はSBGとSBは別の株式になる。SBGの株価はSBの時価総額を包括したものになるわけだが・・・。

だいたい、株価なんてものは保有株式の時価総額だけで決まらんわけで、当然のこととして経営リスクも考慮される。それが、孫社長にとっては大いに不満だということは、過去に何度も公で発言してきた。今現在、アリババとスプリントの保有株式の時価が16兆円であるにも関わらず、ソフトバンク自体の時価総額が(僅かに?)10兆円でしかないことが納得できないというわけだ。しかし、ここの有利負債は約15兆円あるわけだから、ある意味では株価は将来の金利上昇を見込んでるわけで、それが明らかにこの企業の最大の経営リスクだ。ならば、現在の株価が不当に安いとは言えないのよ。アリババとスプリントを有利子負債で相殺して残った部分が10兆円の価値があるかないかの話だからな。

そこで金利上昇のリスクを回避したい、また手元の流動性をなんとか確保するために、考えたのが親子上場というある意味では禁じ手になるのよ。そこで12月中旬と言われるソフトバンクの上場はそのまま有利子負債を抜いていけば株価はまったく評価されないだろうし、残していけばある意味では完全に資金の二重調達となる。子会社の財務をロンダリングしてしまって、上場価値を高めるというのはスプリントでやらかした禁じ手だけど、それを日本市場でやらかして、自力で企業価値を高めてしまうと言う、とんでもない手法・・・。こんなことを、許してたらそれこそなんでもできるのよ。同じことをやろうとするなら、まず有利子負債を付け変えてしまって・・・たとえば別会社から異常な額の取引を行って個別に異常な額でリース契約とするとか・・・とにかく何でもアリで付け変えて、財務をきれいにしてしまえば相応の高値が付くって寸法なんだ。まさに、この点こそが親子上場の暗部なのよ。

どうも、今のソフトバンクの財務はお世辞にも良好とはいえん。折しも2019年-2020年は世界経済はリセッションに向かうと言われてるけど、これはかなりの確率で可能性がある。というかトランプのアメリカファースト政策でむしろ早まったというのが大方の見方で、それは孫社長も同じように感じてるんだろう。だから多少無理してでも、手元流動性を作っておかなきゃならん。ソフトバンクの上場はそのために考えついた禁じ手なんだろうね。

今回のソフトバンクのIPOは相当危険な香りがする。2.5兆円を12月に市場から吸い上げたら・・・そりゃ株式市場が影響を受けないはずがないのよ。どうせいまなら日銀が引き受けるも同然だから、みたいな計算もあるかもな。しかし、個人投資家の資金がそれだけ失われたら、新興市場なんかは相当に厳しいものな。なので、今の小型株の強い動きは年末ラリーじゃなくて、ソフトバンクが上場するまでひと相場、みたいなもんだろう。そして、SBGとSBの株価の行方も多分市場の意見は真っ二つだろうよ。

まぁ、こんなのがまかり通ってSBGがさらに大きくなる、みたいなことになったら・・・バブルなんだろうねぇ・・・(苦笑)
 

これを出してくると思ったぜ!というか今の不確定要素の塊のような相場でははっきり言ってこれしかない。俺のワンナイト・ギャンブルもこの範疇だからね。 これは大推奨だな。
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