ビットコイン(BTC)価格はビットコイン先物期日前に下落して期日後に回復するというのは本当か?シンディケーターがこの通説に疑問を呈する研究レポートが発表したビットコイン先物の出来高が増えているが、ビットコイン価格との関連性は徐々になくなってきているという。

ビットコイン先物期日と価格

(引用元:Cindicator 「ビットコイン価格と先物期日(1月〜10月)」赤がCBOE先物期日前の7日間、青がCME先物期日前の7日間)

シンディケーターは、1月の段階では、シカゴオプション取引所(CBOE)米シカゴ先物市場(CME)でビットコイン価格は通説通り先物期日の前に下落し、期日後に回復するという傾向が見られたと指摘。先物価格とスポット価格の価格差から利益を得る裁定取引が一因にあると解説した。

しかし4月以降、この通説が崩れる。シンディケーターは、例えば5月ビットコインが急落した理由は、1万ドルのレジスタンスを突破できなかったことが要因だと指摘。投資家が注目したのは、弱気相場という全体の流れであって先物の期日ではなかったと解説した。その上で現状では「先物の期日を基にトレーディングをすべきというゴールデンルールはない」と結論づけた。