2018年9月21日12時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日20日(木)の米株は上昇。NYダウとS&Pは最高値を更新した。米中貿易戦争がおさまったわけではないものの、これまでの米中からの発表は大きなサプライズはなく、織り込み済みで反発した展開。言い方をかえれば、ヘッジでショートにしていた株や豪ドルなどのポジションが踏み上げられている流れとなっている。安全資産である米ドルは対円以外で売られ、リスクアセットである豪ドルは上昇。その他クロス円も総じて上昇している。欧州通貨への資金の流れも変わらず、ユーロ/米ドルも現在1.1780ドル付近で堅調な推移となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ユーロ/米ドルの1.1800ドルレベルにレジスタンスがあり、そのレベルを抜くのに一定の時間がかかるかもしれないが、ユーロ/米ドルは1.1500ドルを割り込まない限り、1.2000ドルに向けて上昇するというスタンスは変わらず。米ドル/円が下落するためには米株の下落を伴う必要があるが、米株が堅調であるため、米ドル/円も底堅い動きとなっている。ただ対欧州通貨全般にドル軟調な展開の中、米ドル/円に大きな動きはなく、じり高推移。来週24日(月)は東京が休場で、再び三連休。三連休前のNY市場は荒れることが多いため、今晩21日(金)のNY市場の米株の動向に注目したい。戦略としては、引き続きユーロ/米ドルの押し目買い継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。