大阪の警察署から容疑者が脱走、いまだに見つかっていません。脱走できた理由の一つが接見室の扉のブザーの電池が入っていなかったという小さなミスがきっかけでした。接見する弁護士が終わったら知らせてくれる、という流れができている中で今回はそれを知らせてもらえず、誰も知らぬ間に容疑者はまんまと逃げ出すことができました。
このエラーは接見が終われば弁護士が知らせてくれるからブザーは不要という判断であります。自己流のルール改変です。
次に、群馬県で墜落したヘリコプター。県側が国交省に提出した飛行計画と実際のルートが違ったこと、そして消息を絶っているはずのヘリがヘリポートに戻ったと国交省に報告していることがわかりました。これも実際の状況を確認することなく、ルールを作業として行った結果であります。これにより救助活動が遅れた原因とされます。
世の中、よくもこれだけルールがあると思います。なぜ、ルールが急速に増えたか、といえば決め事をしないと何が起きるかわからないため、それを縛るという趣旨かと思います。ルールを制定する方からすれば第三者から文句を言わないようきちんと管理しているという体制を見せ、自分に火の粉が降りかからないようにしている、とも言えます。
英語ではライアビリティという言葉を使うのですが、義務を怠り、それが原因で訴訟され、多額の賠償を払うことを避けるという意図が強いかと思います。上述の二つの事件はともに役所マターであるために最終的にだれが責任を取り、誰がその支払いをするのか不明瞭になります。例えば脱走犯を捕まえるために多くの捜査員を投入していますが、その人件費は誰が出すのか、といえば結局税金であります。「再発防止に努めます」とトップが謝罪するのが関の山である守れず形骸化するルールをどうすべきか、再考すべきではないでしょうか?
カナダにもあまり知られていないルールがあります。自動車につけるチャイルドシートの使用期限であります。これが製造日から6年。普通のご家庭なら新品を買えば期限内に収まりますが、そこは中古の売買が活発な国ですから当然、いらなくなったチャイルドシートは転売されます。となると6年を過ぎることも間々あったのでしょう。政府指導で期限切れのものは市場で再販してはいけない、というルールが制定されています。
誰がこんなルールを作ったのでしょうか?業界からの圧力なのでしょうか?自動車はメンテさえきちんとすれば使用期限など存在しません。なのにチャイルドシートはダメというのは理解に苦しむところではないでしょうか?
国会や県議会、市議会では次々と新しい法律や条例が生み出されています。議会を新しいルールが作られるところと考えれば一年でどれだけのルールが生み出されることでしょうか?法律だけで今年1月から7月末までに81本、公布されています。結果として誰もフォローできないルールなのにそれを作ることで自己満足している役人といってもよいのであります。
民泊の新しいルールが制定され、すっかり盛り下がりました。なぜか、といえば政府の掛け声とは裏腹に市町村ベースで厳しい個別条例が制定され、さらにマンションの管理組合規定がもっと厳しく管理するからであります。
以前、日本の税務署で海外企業への利払いにかかる源泉税について相談に行った際、税務署署員が分厚いルールブックを片手に「うーん、これは特殊な内容なので当署ではわかりかねる」といわれたことがあります。
結局、誰もわからないルールをつくり、それを破った時だけ、「お前、法律違反!」とするのなら、周知義務はどこに行った、と言い返したくなります。これから10年後、いったい、我々はどれだけルールに縛られるのでしょうか?本当に自由はあるのでしょうか?
では今日はこのぐらいで。
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北アメリカランキング
また明日お会いしましょう。
このエラーは接見が終われば弁護士が知らせてくれるからブザーは不要という判断であります。自己流のルール改変です。
次に、群馬県で墜落したヘリコプター。県側が国交省に提出した飛行計画と実際のルートが違ったこと、そして消息を絶っているはずのヘリがヘリポートに戻ったと国交省に報告していることがわかりました。これも実際の状況を確認することなく、ルールを作業として行った結果であります。これにより救助活動が遅れた原因とされます。
世の中、よくもこれだけルールがあると思います。なぜ、ルールが急速に増えたか、といえば決め事をしないと何が起きるかわからないため、それを縛るという趣旨かと思います。ルールを制定する方からすれば第三者から文句を言わないようきちんと管理しているという体制を見せ、自分に火の粉が降りかからないようにしている、とも言えます。
英語ではライアビリティという言葉を使うのですが、義務を怠り、それが原因で訴訟され、多額の賠償を払うことを避けるという意図が強いかと思います。上述の二つの事件はともに役所マターであるために最終的にだれが責任を取り、誰がその支払いをするのか不明瞭になります。例えば脱走犯を捕まえるために多くの捜査員を投入していますが、その人件費は誰が出すのか、といえば結局税金であります。「再発防止に努めます」とトップが謝罪するのが関の山である守れず形骸化するルールをどうすべきか、再考すべきではないでしょうか?
カナダにもあまり知られていないルールがあります。自動車につけるチャイルドシートの使用期限であります。これが製造日から6年。普通のご家庭なら新品を買えば期限内に収まりますが、そこは中古の売買が活発な国ですから当然、いらなくなったチャイルドシートは転売されます。となると6年を過ぎることも間々あったのでしょう。政府指導で期限切れのものは市場で再販してはいけない、というルールが制定されています。
誰がこんなルールを作ったのでしょうか?業界からの圧力なのでしょうか?自動車はメンテさえきちんとすれば使用期限など存在しません。なのにチャイルドシートはダメというのは理解に苦しむところではないでしょうか?
国会や県議会、市議会では次々と新しい法律や条例が生み出されています。議会を新しいルールが作られるところと考えれば一年でどれだけのルールが生み出されることでしょうか?法律だけで今年1月から7月末までに81本、公布されています。結果として誰もフォローできないルールなのにそれを作ることで自己満足している役人といってもよいのであります。
民泊の新しいルールが制定され、すっかり盛り下がりました。なぜか、といえば政府の掛け声とは裏腹に市町村ベースで厳しい個別条例が制定され、さらにマンションの管理組合規定がもっと厳しく管理するからであります。
以前、日本の税務署で海外企業への利払いにかかる源泉税について相談に行った際、税務署署員が分厚いルールブックを片手に「うーん、これは特殊な内容なので当署ではわかりかねる」といわれたことがあります。
結局、誰もわからないルールをつくり、それを破った時だけ、「お前、法律違反!」とするのなら、周知義務はどこに行った、と言い返したくなります。これから10年後、いったい、我々はどれだけルールに縛られるのでしょうか?本当に自由はあるのでしょうか?
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税務署さんも頭が堅そうですが、私から見たら税理士とかも相当頭が堅いです。学校で習った通り=真実と思っていて始末に終えず。他にも選択肢があるはずなんですが、経理とかを専門にする方々同様に融通がききません(笑)。
頭固いです。。柔軟に考えたらもっと視野が拡がる筈なんですが、規則や法則、ルール?ばかりの世界にいると、それらに頼っておけば考えなくても仕事が完結するので、思考しない人間になるのでしょうね、所謂、思考停止です(笑)。
羨ましくもなんともないですが。
ただ、思考停止人間としゃべったり、上手く問題解決していくのには、限界を感じますね。
とある事で、税務関連の仕事で、私は直接税務署とはやり取りしなくて良かったですが、何でもっと簡単なルールにしないのかな?という疑問は沸きましたね。外人に書いてもらう書類を見せたら、内容が甲乙どちらが書くべきか分からず、「良くわからな〜い」、という回答が返ってきた事がありました(笑)。ワシもそう思う、と言いたかったですね(笑)。ま、なんとか解決しましたがね。