2018年7月18日13時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日17日(火)、米パウエルFRB議長が上院銀行委員会で半期に1度の議会証言を行った。発言そのものにはサプライズはなかったが、米景気に楽観的な見方を示し、全体的にはタカ派的な内容となった。年内あと2回の利上げが示唆されたことで米ドル/円は強含み、その流れで本日18日(水)には、113円をつけた。

また米中の貿易戦争についてだが、緊迫状況にもかかわらず、ドル売りではなくドル買いの流れとなっており、マーケット内で、安全通貨としての有事のドル買いで反応しているようだ。現在、日米の金融政策が真逆となっているため、貿易戦争でも円買いが起こらないのであれば、米ドル/円にとっては、かなりポジティブな状況ではないかと考えている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円の次のターゲットについてだが、昨年、2017年末に揉み合っていた113円ミドルになるだろう。ここを明確に上抜けてくると、115円の大台も見えてくる。ただ、ここ最近の米ドル/円にしては、かなり急ピッチで上昇しているため、速度調整という意味では調整の動きがあるかもしれない。そのため、もし安全策を取りたいのであれば、112円台後半の下がったところを待ちつつ、慎重に押し目買いを狙う方が賢明だろう。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。