英国に拠点を置く仮想通貨先物取引所のクリプト・ファシリティーズは22日、ライトコイン(LTC)のデリバティブ取引を開始した。同社が発表している。

 この新しい米ドル建ての取引は、満期が週ごと、月ごと、四半期ごとになっており、長期と短期の取引期間を選択することができる。大きな特徴は、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)やCBOE(シカゴ・オプション取引所)等での既存のビットコイン(BTC)先物取引と異なり、ライトコインを優先担保とする点だ

 クリプト・ファシリティーズのティモ・シュラファーCEOは、コインテレグラフに対して、今回のライトコインの先物導入は「顧客からの強い要望」に応えるために決断をしたと述べている。

 LTC先物取引の開始は、クリプト・ファシリティーズがリップル(XRP)とビットコイン(BTC)に基づいた既存の仮想通貨のデリバティブに並んで、イーサリアム(ETH)先物取引を投資家に提供し始めたわずか1か月後だ。

 シュラファーCEOは、プラットフォーム上の仮想通貨先物取引は「極めて高い成長を占めており」、「18年第1四半期で、17年第4四半期から比べ84%増となった」とコインテレグラフに語った。

「〔クリプト・ファシリティーズの仮想通貨先物契約の取引高は〕今年の第2四半期で、第1四半期の倍にあるとみている。…月ベースのXRPの取引高は約1億2500万ドルで、2月から3000万ドル増えた。5月にETHの先物をローンチした後、このプロダクトは広く受け入れられており、この四半期で約1億5000万ドルの取引高になるとみている」

 
 今月、CBOEのクリス・コンキャノン社長は、同社が17年12月から「検討」していたイーサリアム(ETH)先物を近々提供できそうだとの見通しを示した。米証券取引委員会(SEC)の幹部が、イーサリアムは証券ではないとも見方を示したことを受けての発言だ。