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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト72位
ファイナンス理論全史 (田淵直也著、ダイヤモンド社) の最終回第6弾です。 今日は 第6章 統計的手法と人工知能が別次元に導く未来 から。 ソロス自身が市場をどういうものと捉えているかについても簡単に触れておこう。。。彼によれば、その市場は「いつも間違っている。」ということになる。なぜならば、人は誤解に満ちた生き物であり、現実を正しく認識できないからである。 → 私も程度の差はあれ、「市場は常に間違い続けている。」と固く信じています。 ソロスの相場見通しは必ずしもそんなに当たっているわけではないし、「ソロスが相場の読みを間違えて損失を出した」と報じられることも決して少なくない。 → 私は日本株市場でS級・超A級と言われる投資家の方々を常につぶさに観察し続けていますが、彼らは実は意外と良く間違えます。(笑) そしてその「勝率」を見ると、実はB級以下の投資家とそれほど違わない様にも感じています。ただ彼らが凡庸な投資家と違うのは、「自らの間違いを認識したら即座にそのポジションを切れる」ことと、「うまく行った場合に利益が膨らむのに任せる胆力が凄い」という事です。野球で言うと、打率は2割7分くらいで大したことはないのですが、ホームランを年に40本打つ打者の様なイメージです。(笑) ポンド売りはソロスの名とともに語られることが多いが、このときソロスのファンドによるポンド売りを実際に指揮したのは、雇われマネジャーだったスタンレー・ドラッケンミラーである。のちに、業界を代表するスターマネジャーとなった人物だ。 → 尚、スタンレー・ドラッケンミラー に関しては、名著 新マーケットの魔術師 でのインタビューを以前に 書評としてまとめていますので、未読の方は是非この機会にご覧下さい。↓ スタンレー・ドラッケンミラー 絶好のチャンスと見れば一気にすべてを注ぎ込む。それが記録的な利益を生み出す。それがソロスの成功要因の一つなのだ。 → そう、私達投資家は、「もしも自分が正しい時には、莫大な利益が手に入る。」様にポートフォリオを考え抜いて組み上げることが大切なんですね。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。難解な現代ファイナンス理論をコンパクトに分かりやすくまとめた、珠玉の、驚くほどに素晴らしい1冊です。未読の方は、この本だけは是非。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 25, 2018 06:43:02 PM
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