2024.05.02
# 経済 # 社会

60代の貯蓄は1500万円、40代の負債は1050万円…多くの人が意外と知らない「定年後の事実」

年収は300万円以下、本当に稼ぐべきは月10万円、50代で仕事の意義を見失う、60代管理職はごく少数、70歳男性の就業率は45%――。

10万部突破のベストセラー『ほんとうの定年後』では、多数の統計データや事例から知られざる「定年後の実態」を明らかにしている。

日本人の貯蓄はどれくらい?

2019年に大きな話題となった「老後2000万円問題」。定年後・老後に不安を抱く人にとっては、どれだけお金を貯めておけばいいのかということは切実なテーマだろう。

10万部ベストセラー『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』では、統計データから家計の実態や平均貯蓄などを明らかにしている。

〔PHOTO〕iStock

〈純貯蓄額は年齢を重ねるごとに増える。

年齢階層別の純貯蓄額の推移をみると、30代で665万円の負債超過であったものが、40代で負債超過の額は48万円と貯蓄と負債がほぼ均衡、その後は50代で1052万円、60代に2080万円まで純貯蓄が増える。

家計調査においては、住宅資産を貯蓄として計上していないが、当然、住宅資産も売却すれば一定の価値を生むことになる。このデータには計上されていないが、これとは別に長期にわたる住宅ローンの支払いも家計の資産構築に寄与していることになる。〉(『ほんとうの定年後』より)

30〜40代で負債が徐々に減っていき、50代〜60代で1000〜2000万円の純貯蓄があるというのが、データから見た平均的な家計ということである。

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