2024.05.02
# 日本株

50銘柄も持っていると「迷走」の原因に…「配当株投資」をエンジョイする「株の管理法」

株を買って保有することで、その企業が利益の中から株主に分配する「配当金」によって利益を得る「配当株投資法」。この投資法を具体的に解説した著書『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』が話題になっている配当太郎さんに、所有している株の「管理」の重要性と見るべきポイントについて解説いただいた。

配当株投資では株の「管理」が大きな意味を持つ

すでに配当株投資を始めている人の中には、無配や減配のリスクを分散させるために、20~30銘柄どころか、50銘柄以上の株を保持している人も少なくないようです。

投資は自己責任ですから、銘柄数が多いことを否定するつもりはありませんが、あまりにも多くの株を所有してしまうと株の「管理」がきちんとできなくなり、それが「迷走」の原因になります。

Photo by iStock
 

株の管理は、配当株投資を進めていく上で重要な意味を持っていますから、その仕組みとポイントを整理してお伝えします。

配当株投資とは、「年間配当金」を増やすことを目的とした投資法です。

年間配当金は、次のような3つの要素で構成されています

年間配当金=持ち株数× { 1株配(1株当たりの配当額)+増配}

配当株投資では、主力銘柄を淡々と買い続けて「持ち株数」を増やすことが最優先の課題ですが、それと並行して、決算時に発表される業績などを確認して、投資先企業の健康状態をチェックすることが大切です。

企業が株主や投資家向けに業績や財務状況を開示する「決算」には、1年に一度の決算期に行う「本決算」と3カ月ごとに行う「四半期決算」があり、その内容はおおむね45日以内に「決算短信」として発表されます。

この他にも、投資判断に必要な情報を企業が自社のウェブ上で公開する「企業IR」などもチェックしておく必要があります。

これが、株を「管理」するということです。

SPONSORED