2024.05.02

「株主価値最大化」シンガポール型経営の日本ペイントと「禅」の精神の関西ペイント、どちらに軍配が上がるのか

「精神性」と「合理主義」

精神性に重きを置く「日本型経営」と実用性・実利にシフトした「(西洋流)合理主義」。どちらも重要である。

問題は、この両者のバランスを取って、どのように活用するのかということではないだろうか。

企業(事業)の方向性(大局)の基盤となる「精神性」と、日々の業務を効率的に行うための「実利・実用性=合理主義」はどちらも必要不可欠だ。

 

「精神性」が極端に行き過ぎると、いわゆる「竹槍でB29を落とす」というような非現実的な行為を社員に強要する、ブラック企業に成り下がる。

逆に経済性・合理性ばかりを追求すると「拝金主義」となり、社員のモラルも低下する。

日本ペイントホールディングスHP「大株主ウットラムグループとのパートナーシップ」の解説図

その両者の「バランス」と企業経営を考えるうえで、1881年に創業した極めて日本的企業でありながら、現在ではシンガポールのウットラムグループが過半の株式を保有する日本ペイントは非常に興味深い。

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