利回りだけで判断するのは危険すぎる! 「絶対に手を出してはいけない」高配当銘柄の特徴

配当金が非課税になる新NISAがスタートしたことで、個人投資家の間で「高配当株」が人気を集めている。しかし、元『週刊東洋経済』編集長で、著書に『シニアが無理なく儲ける株投資の本』がある川島睦保氏は、利回りだけで判断するのは危険だと語る。「絶対に手を出してはいけない」高配当銘柄の特徴とは? 川島氏が解説する。

高配当ランキングに名前を連ねていても……

メディアなどの高配当利回りランキングに名前を連ねていても、絶対に手を出してはいけない銘柄もある。

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予想配当利回りが7~8%の高水準であっても、過去の業績が増減益を繰り返す不安定な企業は、要注意だ。

こうした会社のなかには、高株価を維持するために意図的に高めの業績や高配当の予想を発表し、期の途中で業績が悪化すれば臆面もなく業績予想を下方修正し、高い配当予想も撤回してしまう確信犯的な企業がある。

こうした銘柄に引っかかると、減配と株価下落のダブルパンチを食らってしまう。

また予想の配当利回りがいかに高くても、配当性向(1株配当÷1株益)が100%、あるいはそれ以上という銘柄も危ない。とくに注意が必要だ。

配当性向とは、会社が税引き後の純利益のなかから、どのくらいを配当の支払いに回したかを示す指標だ。

配当性向が100%とは、税引き後の純利益をすべて株主に配当金として手渡すことだ。これでは利益を内部留保として蓄えることができず、将来の成長に向けた投資が行なえなくなってしまう。

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