2024.04.26
# 転職

元サッカー日本代表・播戸竜二の「意外なセカンドキャリア」…ベンチャー企業に参画しても結果を出せたワケ

1人の勝者の陰で多くの敗者が生まれるスポーツの世界。監督やコーチ、解説者など競技の世界に残れる人はごく一握りで、多くのアスリートはフィールドの外を出て第二の人生を歩む。一つの競技に打ち込んできたアスリートに対しどう活躍の場を与えるかは、スポーツ界のみならず社会に共通する課題といってもよいだろう。

その中で、ベンチャー企業の経営に参画するユニークなセカンドキャリアを歩んでいるのが、サッカー元日本代表の播戸竜二氏だ。ベンチャーとアスリート。一見結びつかない組み合わせだが、21年間のサッカー界での経験をベンチャー経営にどう活かしているのか? 播戸氏本人と、彼を「チーフ・スポーツ・オフィサー(CSO)」として招へいした「株式会社TENTIAL(テンシャル)」代表取締役CEOの中西裕太郎氏に話を聞いた。

取材・文/堀尾大悟

21年間Jリーグを渡り歩いた「鉄人」

「将来こんなふうにメディアに取材される日が来たらいいね、という話を裕太郎(中西氏)とは昔からしていたんです。今日、実際にそれが叶ってうれしいですね」

取材の冒頭、播戸氏はそう言って白い歯をのぞかせた。同席する中西氏も笑顔で応じる。サッカー部の先輩・後輩のような、2人の仲のよい関係性が垣間見えた。

(左)中西裕太郎氏 (右)播戸竜二氏
 

30代以上のサッカーファンであれば「播戸竜二」の名前を知らない人はほぼいないだろう。1998年にガンバ大阪でデビューして以来、コンサドーレ札幌、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪などのチームを渡り歩き、2019年9月14日にガンバ大阪で引退するまでの21年間、Jリーグ一筋でキャリアを全うした鉄人だ。小野伸二、稲本潤一をはじめとする「黄金世代」の一人としても知られ、日本代表のピッチにも立った。

引退後はサッカータレントとしてテレビ、ラジオに出演するほか、YouTubeチャンネルも運営。また、元アスリートを対象としたマネジメント会社の代表としての顔も持つ。

そんな播戸氏には、もう一つの肩書がある。中西氏が経営するテンシャルの、その名も「チーフ・スポーツ・オフィサー(CSO)」だ。

リカバリーウェア「BAKUNE」が2021年2月の発売以来、累計販売枚数50万枚を突破し、成長著しいリカバリーウェア市場を牽引するテンシャル。ヘルスケア業界に広くその名を知られるようになった同社に、播戸氏は2019年10月から参画。以来、同社の成長を陰で支え、見守り続けてきた。

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