2024.04.26

「妻の心を奪ったのは会社の同僚でした」…妻と同僚の裏切りのはてに、「公益通報」は可能なのか?…38歳技術職の社員が踏み切った「苦渋の決断」

同僚の妻が同僚と不倫……

筆者は行政書士、ファイナンシャルプランナーとして、夫婦の悩み相談に乗っています。

今回の相談者は、会社員の水木鉄平(38歳)さんです。

彼は、いま妻の不倫に悩んでいます。相手は妻の会社の同僚なのですが、困ったことは、水木さんもその会社に勤めていることでした。つまり、妻も不倫相手の男性もすべて同じ会社の同僚です。

会社の同僚の妻のウラギリは「内部告発」の対象になるかもしれない…Photo/gettyimages
 

そこで、水木さんは男性の上司に「注意して欲しい」と頼んだものの、「プライベートのことは関知しない」と一蹴されました。そればかりか、「これ以上、しつこくするなら営業部に業務応援に行かせるぞ!」と凄まれてしまいました。

鉄平さんは技術畑16年の生粋のエンジニアです。どぶ板営業がつとまるわけがなく、怒りの矛先をおさめるしかありませんでした。これは一種のパワハラと言えるでしょう。

厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査」(2020年)によると、ハラスメントの7割は「パワハラ」です。このまま妻が男性と親密な関係を続けるのを見て見ぬふりをし、会社で働き、家庭で暮らし、我慢に我慢を重ねるしかないのでしょうか?

決してそんなことはありません。いまは会社のコンプライアンス意識も高まり、「公益通報」が効果を発揮するようになっているからです。公益通報とは、つまり内部告発です。

<登場人物(年齢は相談時点。名前は仮)>
夫:水木鉄平(38歳、会社員。技術開発部)☆ 今回の相談者
妻:水木彩乃(36歳。会社員。法人営業部)
子:水木莉乃(8歳。小学生)
同僚:青柳巧(34歳。法人営業部の課長)
同僚:八端洋治(50歳。法人営業部の部長)

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