2024.04.20
# 本

書店員芸人・カモシダせぶんが教える「紙で読んでよかった本」…4月23日「サン・ジョルディの日」に贈りたい4冊

4月23日が「本を贈り合う日」ということを知っていますか。

この日はサン・ジョルディの日と呼ばれ、もともとスペインのカタルーニャ自治州の伝統的な祝日とされています。

日本でも「子ども読書の日」として定められているこの日に、大切な人に大好きな本を贈ってみてはいかがでしょうか。

今回は、書店員として働きながら活躍されているお笑い芸人・カモシダせぶんさんに、サン・ジョルディの日に贈りたい本について教えてもらいました。

紙で読みたい本がある

お笑い活動だけで食っていけてないので書店で12年間働いている、どれだけ食えてないんだ。売れてなさすぎだろ。と思うと共に結構な年数書店で過ごしてきたなと感慨深くもなる。この12年の間で読書の形も変わってきたのを肌で感じていて、電子書籍の台頭、特にコミックでの電書ユーザーの数は爆発的に増えた。

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コミックじゃなくても、出版社の電子書籍サイトで一般書が格安セールで読めるようにもなっていたりするので、お財布がピンチの時自分も利用する時もあるがやはり紙の本のほうが読みやすいしメリットも多いなと感じる。例えば先ほどのようにセールで電子書籍をいくつか買った場合、しっかり覚えてないとアプリを起動しない限り、その書籍は表示されない。

自宅の本棚だったら定期的に見るたびに「まだこの本読めてないな」と確認できるが、電子書籍アプリをいくつか入れていると前に買った電書は数ヵ月経ったら確実に忘れる。スマホやタブレット端末の中で読まれずに終わってしまう本たち。可哀想……少なくとも買ってから積読してしまう人は必ず紙の本で買ったほうが良いと強く推奨したい。

また紙だからこそ面白い!という本も多く存在する。皆さんが書店で本を買ってくれないと私は食っていく事自体が出来ず餓死してしまうので、本気で紹介しようと思う。私の行く末がどうでも良い人もサン・ジョルディの日なので、いい本探しの参考のために読んでほしい。

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