2024.04.20
# ライフ

「息子は性悪な毒嫁に騙されているんです」67歳女性の後悔が止まらないワケ「子どもたちと同居しなければよかった」

株式会社LIFULLによる「二世帯同居、うまくいく家いかない家【二世帯同居調査1】」に興味深い調査結果がある。それは、「住宅の共有状況」によって、二世帯同居が「うまくいっている」と感じる人の割合に違いがあること。親世代・子世代の居住空間が「完全に独立している」人のほうが、住居を一部でも共有している人に比べて「非常にうまくいっている」と答えた割合が多いのだ。

親子であっても生活スタイルが異なる以上、二世帯同居には周到な準備とお互いの距離感が必要だと思わされる調査結果だが、現実にはなし崩し的に同居に踏み切る人もいる。

「息子と毒嫁に騙された…」夫に先立たれた67歳女性がハマった「二世帯同居」の落とし穴〉でお伝えしたように、夫をなくしたジュンコさん(67歳・仮名=以下同)は、「この家をリフォームして一緒に住まないか」という息子夫婦の提案を受けて、二世帯同居に踏み切った。しかし家の名義やリフォームについて一切息子任せにしていたら、自分の部屋は1階隅に追いやられ、洗濯機は2階にあるのみ、おまけに湯船もなくて銭湯に行けと言われる始末。

息子とその妻マナミさんに騙されたような気持ちになったジュンコさんだが、彼女を襲う「二世帯同居」の苦しみは、まだこれが序の口だった……。

結局、自分が毎日やるのが当たり前に……

実際、生活が始まってみると、「嫁はずる賢かった」とジュンコさんは言う。それまでジュンコさんは「嫁」という言い方を公私ともにしたことがなかったが、同居するようになってから「嫁」や「毒嫁」と自然に言ってしまうようになったそうだ。

最初は週に1、2回、「お義母さん、ごめんなさい。どうしても間に合わないので保育園のお迎え、お願いできますか」と言っていたマナミさんだが、数ヶ月たつうちに、それはほぼジュンコさんの仕事となった。

「忙しいので、夕飯の下ごしらえをしておいていただいていいですかと言われて、そうすると、次は『申し訳ありません。作って子どもたちに食べさせてもらえますか』となり、結局、私が毎日やるのが当たり前になっていった。

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しかも、味つけが子ども向きじゃないとか献立が栄養不足だとか文句を言われて、1週間の献立表を渡されるようになりました。この通りに作れということですね。献立表の脇には『塩やしょう油は控えて』とメモがついているんです」

30数年の主婦歴を小バカにされたような気持ちになったという。

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