今日は「NT倍率、三尊天井を形成。TOPIX優位の展開が続きそう」というお題で書きたいと思います。
昨日の日経平均は1011円安と大幅に下落し、終値は3万7068円になりました。また、TOPIXも51.13ポイントと大幅に下落し、2626.32ポイントとなりました。
昨日の東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がりが86銘柄、値下がりが1554銘柄、変わらずが12銘柄でした。
さて、先日から日経平均がヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)を形成したことで、下降トレンド入りしていることについて書いているのですが、実は、日経平均をTOPIXで割ったNT倍率もヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)を形成しているのです。
以下のチャートは、NT倍率の日足チャートなのですが、このチャートも典型的なヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)を形成しているのですよ。
NT倍率の日足チャート
TradingView提供のチャート
テクニカルでは、ヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインを割ると「売り」とされており、下降トレンド入りのサインとして有名な形として知られています。
このチャートの形を見ると、完全にヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインを割っていることから、今後は、TOPIX優位の展開が続きそうです。
つまり、TOPIX構成銘柄の中で時価総額が大きい銘柄を握っていれば、暴落相場でも傷は浅いということですね。逆に日経平均優位の場合は、日経平均寄与度の大きい「値がさ株」が強いということです。最近では東京エレクトロン(8035)など半導体関連銘柄が大きく上昇していましたからね。
このNT倍率をチェックしていると、相場の方向性が確認できます。皆さんも、NT倍率を確認することをお勧めします。
ところで、昨日の記事で、TSMCの決算が市場予想を上回ったことから戻り歩調になりそうだ、と書いたのですが、TSMCの2024年の半導体市場の見通しが、従来予想をやや下回ったことから、米国株式市場でフィラデルフィア半導体株指数が売られ、日本株も半導体関連銘柄を中心に売られました。
この調子だと、先日の記事「日経平均、土俵割る!しばらくの間は辛抱が必要そうです」で書いた、ダメなパターンになりそうな感じです。
そもそも、日経平均は、平行チャネルの下限とヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインを、陰線の実体がズバッと割ったことから、テクニカル的には下降トレンド入りしたものと思います。
そして、何処で止まりそうか?ということですが、先日の記事「日経平均、土俵割る!しばらくの間は辛抱が必要そうです」で書いたように、第1の候補は3万6460円です。
日経平均の日足チャート
TradingView提供のチャート
そして、第2の候補は3万5030円です。
3万6460円か、3万5030円のどちらかで止まるとして、その後、どのように動きそうかについて書きたいと思います。
まず、考えられるパターンの1つとしては、ヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインまで戻る「リターンムーブ」が発生するパターンです。
日経平均の日足チャート
TradingView提供のチャート
実際、ダブルトップのネックラインをやヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインを割った際は、「リターンムーブ」が発生することが多いのです。
例えば、クスリのアオキホールディングス(3549)は、ダブルトップを形成してネックラインを割ったのですが、その後、典型的な「リターンムーブ」が発生していることが確認できると思います。
クスリのアオキホールディングスの日足チャート
TradingView提供のチャート
実は、能登半島地震が発生した直後、以前の記事「被災地が地盤のクスリのアオキHD 触らぬ神に祟りなし」で、「クスリのアオキホールディングス(3549)はダブルトップを形成しているので、下げ止まるポイントは、テクニカル通りになりそう」と書いたら、ほぼテクニカル通り、止まったのですよ。
能登半島地震が起こってから間もなく、クスリのアオキホールディングス(3549)の下値目途を見積ったのですが、その時に、いつものごとく、フィボナッチリトレースメントを使いました。
しかし、フィボナッチ、良く当たる!これはオカルトか!恐るべし、フィボナッチ!!
ちなみに、クスリのアオキホールディングス(3549)は、ダブルトップを形成した際の、リターンムーブが発生する典型的な動きをしているのです。それに、止まったところも、ほぼテクニカル通りだしね。
クスリのアオキホールディングスの日足チャート
TradingView提供のチャート
もし、ダブルトップを形成した銘柄を買う場合は、クスリのアオキホールディングス(3549)の動きを参考にしてみてください。
そして、クスリのアオキホールディングス(3549)を参考にすると、まず考えられるパターンとしては、日経平均が3万6460円まで下落し、その後、ヘッドアンドショルダーズトップ(三尊天井)のネックラインまで戻る「リターンムーブ」が発生し、その後、一直線に3万5030円まで下落する可能性があると思います。その後は、後述するようなルートを経て4万円を超えて上昇して行くものと思います。
もう一つ考えられるパターンとしては、一直線に3万6460円、または、3万5030円まで下落する「値幅調整」という調整となり、3万6460円、または、3万5030円まで下落した後、狭い値幅で揉み合って、やはり、後述するようなルートを経て4万円を超えて上昇して行くものと思います。
どちらかと言うと、値幅調整完了後、反発する可能性が高いと思います。
調整完了後は上昇していくはずなので、それまでは我慢ですね。
最後に、何度も書いていることですが、今後の展開について書きたいと思います。
日経平均の週足チャートを見ると、エリオット波動第3波が上値目途の近くまで上昇したので、そろそろ下落してもおかしくない状況なので、調整はやむを得ないと思います。
日経平均の週足チャート
TradingView提供のチャート
今は、以下のチャートのようにエリオット波動第4波が発生中だと思うのですが、エリオット波動第4波が下げ止まれば、おそらく、エリオット波動第5波が発生し、再度、4万円を超えて上昇して行くものと思います。
日経平均の週足チャート
TradingView提供のチャート
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