外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ(2019年4月中 取引高調査)について:日本分集計結果
2019年9月20日
日本銀行金融市場局
日本銀行では、このほど、わが国における外国為替市場および店頭(OTC)デリバティブ市場の取引高(2019年4月中)に関する調査を実施した。
1.本調査の概要
各国中央銀行等では、国際決済銀行(BIS)の取りまとめの下で、3年毎に自国・地域の外国為替市場および店頭デリバティブ市場の取引高等について同時に調査を実施している。今回の調査結果は2019年4月中の取引高に関するものである。このうち、日本分集計結果は、本邦銀行等12行庫、外資系銀行15行、本邦証券会社2社、外資系証券会社7社の計36先を調査対象としている。
2.日本分集計結果の主な特徴点
(1)外国為替取引
わが国外為市場の1営業日あたりの平均取引高は、3,755億米ドルと前回調査比5.9%減少した。取引種類別では、スポット、為替スワップなどが減少した(それぞれ前回調査比-11.2%、-5.1%)。
(2)金利デリバティブ取引
わが国金利デリバティブ市場の1営業日あたりの平均取引高は、747億米ドルと前回調査比33.6%増加した。取引種類別では、金利先渡し取引と金利オプションが減少した一方、金利スワップは増加した(それぞれ前回調査比-7.7%、-40.7%、+46.5%)。